北海道の5日目は、知床半島に向かった。この日宿泊するウトロを通り過ぎ、北の岩尾別まで行く。森の中の一軒宿の名が「ホテル地の涯て」とは、よくぞ付けたものである。宿のものとは別に、自然そのままで野趣ある露天風呂が3つある。是非とも行きたいと思っていた所だ。混浴で脱衣所さえなかったが、勇気を出しすべて浸かった。
知床の温泉は、北海道の最東部の、流氷で有名なオホーツク海に70kmほど細長く突き出した知床半島に点在する温泉である。知床岳・硫黄山・羅臼岳などの火山からなる山脈は、大自然で覆われて日本最後の秘境と言われ、エゾシカ・ヒグマなど多くの野生動物も生息していて、「世界遺産」にも登録されることになった。 断崖絶壁の続く海岸も素晴らしく、熊の湯・カムイワッカの湯の滝を初め数多くの秘湯があることでもよく知られる。旅館はあるにはあるが、ウトロの比ではない。日帰り入浴はいずれもOKである。
泉質は、食塩泉・含食塩硫黄泉・含食塩重曹泉・単純硫黄泉など37-60℃位。無色か白濁色で、無臭の所もあれば硫黄臭がする所もあり、一般的適応症・美肌・皮膚病・疲労回復などに効能がある。
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夕方まだ明るいうちに、海沿いのホテルに着いた。展望風呂から見えるオホーツク海・オロンコ岩・港の眺めは、ウトロで一番だろうか。高台に建つ他のホテルが幾つか見えた。食事も、さすがに北海道であり、美味い。 翌日は、半島東側の羅臼・セセキなどに行った。途中、知床峠から北方領土である国後島を眺めた時、目と鼻の先ほどにあり、こんなにも近いのかと驚いた。しばらくして、帰らねばと、女満別空港を目指して、国道を急いだ。
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知床の温泉へのドライブ
▼ 関西空港-(空路2時間半)-女満別空港-(レンタカー)-地方道-
▼ R334-小清水-斜里-海沿い-ウトロ-羅臼・岩尾別などで
女満別空港より所要3時間(千歳からは9時間)
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▼ 前日の阿寒湖からは弟子屈-小清水-で4時間、ウトロから知床峠-羅臼は1時間、札幌からは道央道-旭川-網走-で8時間(450km)、札幌-帯広-釧路-標津-羅臼では540km。釧路空港からはR391-小清水-で4時間、中標津空港からは標津-羅臼で1時間半。鉄道ではJR知床斜里駅-バス2時間、釧路駅-バス3時間半。
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