残暑……すごい。吉野を越え熊野方面へ、一人でドライブに出かける。特に行き先はない。日帰りで行ける良い温泉は幾つもある。入浴後、ひんやりとして美味しいザル蕎麦にありつける所もあるだろう。走りながら、バッハ「シャコンヌ」・ビバルディ「ヴァイオリン協奏曲」を、CDで聴いたりもする。爽快だ。いつもこんな週末でありたいものだ。
西吉野・大塔村の山々を分け行き、谷瀬の吊橋・温泉地温泉も通り過ぎ、ダム湖がエメラルドグリーンに輝く十津川温泉までやって来た。そこも過ぎ、更に上湯まで行くことにした。道が狭く対向しにくい所も多いが、関西からは直線距離であり早い。
上湯温泉は、十津川温泉より更に西に5km奥に遡った、龍神十津川線沿いの上湯川上流に湧く秘湯だ。江戸亨保年間に里人が発見したと言われ、2軒の宿があったそうだが、温泉通に人気の「上湯茶屋」は現在は営業していないようである。
泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩高温泉(含重曹食塩泉)85℃。ほぼ無色透明で、心地よい硫黄臭がし、スベスベ感があり、白い湯の花も浮かび、いかにも「本物の温泉」そのものという感じだ。
下流に位置する十津川温泉に送湯するほど湧出量は多く、源泉掛流し(加水して温度調節・非加温・非循環)で、浴槽からも大量に流れ出て桶も浮いているほどである。皮膚病・神経痛・消化器疾患などにも効能がある。日帰り入浴は、いずれもOKである。
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北には温泉地・十津川温泉が、南には本宮温泉郷が、そして東西には奥瀞・白浜温泉もあり、すべてが高温泉であって、マニアには最高の所である。
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(十津川)上湯温泉へのドライブ
▼ 近畿道-西名阪道-柏原IC-R165-御所-R24-五条-R168-
▼ 温泉地-平谷バスターミナル-R425-トンネル手前-上湯川沿い山道で
大阪より所要3時間半(五条より2時間)
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▼ 美原北IC-R309-富田林-R24-五条-R168では4時間半、また美原北IC-阪和道-紀伊田辺IC-R311-本宮-R168では4時間。鉄道では、近鉄八木駅またはJR五条駅よりバスで3-4時間。
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