伏尾温泉
(観光課TEL:--) http://

 阪神高速池田線を北に20分程行くと、急に鄙びた木部という所に出る。青々とした峡谷が迫って来て、そこから京都府の亀岡に向かって国道423号線を数分も行けば、一軒宿がある。都心からこれほど近い所に温泉があるのだ。
 ホテルの入口に赤い橋がある。庭園も整備され、青々とした自然と調和している。総ガラス張りの大浴場や露天風呂からの、周囲の山並みの眺望も素晴らしい。        

 伏尾温泉の泉質は、弱アルカリ放射能泉・含食塩重曹泉20℃位(冷鉱泉)の2種で、無色・無臭、微ヌルヌル感がある。「衣懸けの湯」と言い、男湯・女湯それぞれを 「くれは」「あやは」と名付けている。「日本書紀」にも記述があるが、その由来となる故事を次に記しておこう。        
 古代に、大陸から呉機織(クレハトリ)・漢機織(アヤハトリ)の二人が、猪名川をさかのぼって池田の地にたどりつき、絹織物の技術を伝えたという。二人の織り姫は、今も呉服神社にまつられており、五月山の頂上あたりには「衣懸けの松」がある。二人は絹を染めて山に登りこの松に干して、遙か大陸の故郷の呉の国を望んだ、と言い伝えられている。
 二千年以上も前に、遥かに遠い中国の長江の辺りから人々が渡来し、この地に住みついていたのだ。

 心身ともにくつろだ後、車で3分程の所にある久安寺に行った。四季折々に花々が美しい所だ。門前にはうどんが美味しいという「かやの木」という名の食堂がある。また南に30分程行った所には、秋には紅葉のきれいな箕面滝があり、少し立ち寄る。木部で国道173号線を更に北上すれば、能勢の温泉・瑠璃渓温泉(京都府)・篭坊温泉(兵庫県)があるが、今日は帰ることにした。


近くの久安寺(6月)

伏尾温泉へのドライブ
▼ 中央環状線-空港入口北-R176-R173-五月山付近-
▼ 池田木部IC-R423北東(亀岡方面)3分-左折で
所要1時間半。
 高速を利用すれば、阪神高速池田線-池田木部IC-R423北東(亀岡方面)で所要40分(高速料金片道\700・池田木部ICより3分)、または阪急宝塚線池田駅より北にバスで10分。
温泉施設 伏尾温泉不死王閣
伏尾温泉 不死王閣
【所 在】 池田市伏尾町128
【電 話】 0727-51-3540
【HomePage】 http://www.fushioukaku.co.jp/
【泉質・泉温】 弱アルカリ放射能(ラドン)泉・含食塩重曹泉(ナトリウム-塩化物-炭酸水素塩泉)(弱アルカリ性等張性低温泉)20℃位。自家源泉2種類。加温・循環濾過。PH8.4・無色透明・無臭。以前は100%掛け流しでヌルヌル感がある源泉湯(冷泉)があり、飲用も可であったが、現在は泉質が薄まり、飲用コップも置かれていない。冷たい源泉湯(?)と加温湯とを交互に入れば爽快。
【効能】 リウマチ・痛風・動脈硬化症・高血圧症・皮膚病など。飲用の効果は、慢性消化器病・リウマチ・痛風・糖尿病など。
【施設・駐車】 広々とした洋風総ガラス張り石造り大浴場・源泉風呂(冷泉)・サウナ・寝湯・庭園屋根付き岩造り露天風呂(女性は2つ・人工的な滝と囲い越しに山並みが見える)。P50台。
【評価・特徴】 ★★★★☆(★★★?)渓谷入口の川沿いにあり眺望も良い。但し料理は少し工夫の要あり。
【入浴時間】 11:00-22:00。
【入浴料金】 \1,500(但し半額券など有り)。昼食セットプラン\4,800-有り(会席・ぼたん鍋・鮎料理・松茸料理・肉しゃぶ・カニ等。数千円以下では別途に入浴料)。【宿泊】\11,000-。

五月山付近の山並み(露天風呂より)

大浴場

庭園露天風呂(3月)