left★板書(+補足)★
【二】<秩序が美を表現すると考える西欧世界>
(本論@…理由・考察)
○西欧の考え方(秩序が美を生み出す)
・<「美」は明確な秩序がある中に表現される>
→西欧世界では古代ギリシャ以来の考え方
→左右相称性・部分と全体との比例関係・
基本的な幾何学的形態との類縁性
=客観的な<原理に基づく秩序>が美を生み出す
↓
〇典型的な例
・八頭身の美学
=頭部と身長が一対八の比例関係
にあるとき最も美しいという考え方
(前4Cギリシャで成立した美の原理)
・このような原理を「カノン(基準)」と呼ぶ
↓ →場合・時代によっては変わり得る
・ある原理が美を生み出すという思想
は変わらない
↓
・ギリシャ彫刻の魅力はこの美学に由来する
↓<もっとも>
〇現存するのは大部分ローマ時代のコピー
・ほとんど失われて残っていない
↓<しかし>
・不完全な模刻作品もあるが、
原作の姿をかなりの程度うかがうことができる
↑
・美の原理である「カノン」が実現
されているから
→原理に基づいて制作されている以上
彫刻作品そのものがまさしく「美」
を表すものとなるのである
※実体物として美を捉える考え方
▼〈段落まとめ〉
西欧では、古代ギリシャ以来、客観的な原理に基づく
秩序が美を生み出す、という考え方が強い
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right★発問☆解説ノート★
・秩序=望ましい状態の為の順序・筋道・決まり
・相称=左右または上下が互いに釣り合い対称である
・原理=事物・事象が依拠する根本法則、基本法則
☆重要事項は、叙述の繰り返し
(原理→秩序→美)
☆「八頭身の美学」のような美の原理
☆前5Cは七頭身が基準とされた
☆重要事項の繰り返し3回目
(美の原理=基準→秩序→美)
☆ある原理が美を生み出すという美学
・由来=物事がそれを起源とする所
・模刻=元になるものとそっくりに彫刻する
★美の原理である「カノン」→秩序→美
→重要事項の繰り返し4回目
☆元々あった本来の彫刻作品の美とは
異なる「美」である
☆実体物にある秩序が美を表現するという考え方
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