湯の花温泉 (京都府)   (茨木IC→亀岡IC→R372)

 都会を離れて、青々とした山々の中を車が走る。しばらくして通り抜けると、保津川に沿って開けた亀岡の街が見えてくる。国道からはずれて左折すると、緑を背景に赤鬼・青鬼が立つ一本の道に沿って、幾つもの旅館・食事処・民家が佇んでいる所がある。目的地の「湯の花」である。

 湯の花温泉は、JR亀岡駅の西7kmほどにある山間の静かな温泉地である。「千年の都」京都の西の奥座敷として発展してきた。開発が本格化したのは1960年頃からで、現在は、風格ある宿が10軒ほど建ち並んでいる。
 「湯の花」の湯は、この地に産する「桜石」の霊力で退治された「鬼の涙」が溢れ出たものと言われ、万病の治癒と除災除厄に効き目があるそうだ。古くは、戦国武将が刀傷を癒したという伝説もある。

 泉質は、単純弱放射能泉(ラジウム温泉)30℃、無色透明・無臭で、美肌・痛風・動脈硬化・胆嚢症などに効能がある。温泉スタンド(\100/100g)もあるので、容器を持参すれば家でも温泉を楽しめる。日帰り入浴は可能だが、要食事(\5,000〜)の所が多い。


 周辺には、観光スポットも色々ある。先ず挙げられるのは、嵐山までの急流下り「保津川下り」だ。16kmを2時間で下るもので、およそ1時間毎に出船し、料金は\3,900である。また、峡谷の眺望が素晴らしい「嵯峨野トロッコ列車」も楽しめる。片道25分で料金は\600である。京都側にも出発駅があり、嵐電の北東500mにあるJR嵯峨嵐山駅に併設されている。


 他にも、西国二十一番札所の穴太寺、大国主命の妃神を祀る丹波一宮の出雲大神宮、昔この一帯を鍬で開拓した大己貴命を住民が祀る鍬山神社、亀岡駅前から見える小高い丘で明智光秀が天正5年に築城した亀山城、地酒を元禄年間から造っている老舗の丹波大石酒造などもある。

湯の花温泉へのドライブ
▼ 吹田IC-中国道-池田-阪神高速池田線(R173)-池田木部IC-R423-
▼ (京都丹波道)亀岡IC-R372を西に5kmで
亀岡ICから所要10分(大阪から1時間10分・高速料金片道\700)。

 保津川が京都嵐山に向かって流れる自然の中、このような所をゆったりとドライブするのは、気持ちが良いものだ。温泉も、数時間で3つほどは立ち寄ることができる。また訪れたいものである。

▼ 高速を利用しなければ、大阪-R1-枚方大橋-R170-高槻-R171-西河原西-茨木亀岡線-R372で1時間半。京都からは、堀川五条-R9-沓掛IC-京都丹波道-亀岡IC-R372と府道を10分で1時間。鉄道では、JR嵯峨野線(山陰線)-亀岡駅-バス20分(西の園部方面)(タクシー15分)。
温泉施設 ホテル渓山閣 (京の田舎)すみや亀峰庵 京都・烟河(亀岡ハイツ)
ホテル渓山閣

【所在】 亀岡市湯の花温泉
【電話】 0771-22-0250
【HP】 http://www.keizankaku.com/
【時間】 ?:00-?:00。
【料金】 【入浴】\1,500。食事(会席)すれば割引。【入浴】\17,900-。
【泉質】 ラジウム泉30℃。湯は、湧出量273g/分・加熱、無色透明でやや香ばしい臭いがあり、美肌・皮膚病・切り傷・痛風・慢性胃腸カタル・動脈硬化・胆嚢症などに効能。
【施設】 温泉街の中心地のやや東にある、風格ある立派なホテル(70室)。日帰り入浴のみを可とする数少ない宿。施設は、大きな窓がある洋風内湯・庭園檜造り露天風呂がある。水風呂・サウナはない。P80台。
【評価】 ★★★☆☆(1996.)(2003.07)入浴だけもOKだが、食事もした方が寛げる。
露天風呂 ⇒
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(京の田舎)すみや亀峰庵

【所在】 亀岡市稗田野町柿花宮奥25
【電話】 0771-22-0394
【HP】 http://www.sumiya.ne.jp/
【時間】 11:00-14:30。無休。
【料金】 【入浴】\6,500-(要食事)。入浴のみは不可。【入浴】\19,950-。
【泉質】 ラジウム泉30℃。湯は、無色。
【施設】 「渓山閣」「保津川亭」の西で温泉街の中心にある、高級な感じがする温泉宿(30室)。30年前には元ビートルズのジョン・レノンとオノ・ヨーコが訪れ、愛と平和を語り合ったという。半露天風呂付き客室(\35,000-)も幾つかあり、露天風呂からは亀岡の景色も楽しめる。施設は、大きな窓に面する内湯岩風呂・樹齢千年160cmの桜の木を刳り抜いた露天風呂・庭園岩造り露天風呂・貸切巨岩造り露天風呂「山の隠れ湯」(\3,150/45分・森林浴)がある。夏はプール可。食事は、会席とぼたん鍋のセットなど。
【評価】 ★★★☆☆
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京都・烟河(ケブリカワ) (亀岡ハイツ)

【所在】 亀岡市本梅町平松1-1
【電話】 0771-26-2345
【HP】 http://www.keburikawa.com/
【時間】 11:00-16:00。
【料金】 【入浴】\600。【入浴】\9,300-。
【泉質】 単純弱放射能泉(ラジウム温泉)30℃。湯は、ラドン含有量41.6×10キュリー/kgで、無色・無臭。
【施設】 湯の花温泉街の少し西に1.5km離れた所にある、日帰り入浴を主とした施設の新しい宿。以前の「亀岡ハイツ」はこじんまりとしていたが、現在は近代的で立派なホテルとなっている。施設は、庭の緑が眺められる大ガラス張り洋風石造り内湯・囲い越しに眺められる丹波の山々が素晴らしい岩造り露天風呂などがある。昼食は、ランチバイキング\1,500・天麩羅うどん\880・幕の内弁当\2,500・会席\3,500-など。野球・サッカー・パターゴルフ・テニス可。
【評価】 ★★★☆☆(2005)
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