京阪神から関東に旅をした。季節は夏、暑さも尋常でない。複雑な東京の高速を抜け、栃木から群馬に進むコースである。今日は6日目。初日を塩原にして、那須は一気に行かず2日目としたように、この日も逆コースを進むことになる。宿の空室状況の制約で、四万を先にして、水上・湯の小屋はその後で向かったのだ。地図上のルートを見れば、無駄があることは一目瞭然である。「無用」の「用」という言葉もあるのだから、まあ良しとする。
中之条からは、峠を通る近道で行く。三国街道で、猿ケ京・法師にも立ち寄った。車中、ガロの「学生街の喫茶店」・「君の誕生日」などが、FMから流れてくる。何と40年近くも前の曲だ。あの頃は何をしていたのだろう。今日はどんないい事があるだろうか。(水上)湯桧曽へ着いたのは16時くらいだったか。部屋での休憩も程々にして、早々と露天風呂に向かった。
湯桧曽(ユビソ)温泉は、上越国境(群馬と新潟の県境)に近い水上温泉郷の中では北の方に位置し、利根川の源流である湯桧曽川の渓流沿いにある、緑に包まれて趣がある小さな温泉地だ。室町時代に、足利の軍に追われて諸国を回った奥州の豪族・安部一族の子孫の孫八郎が、川岸に湯煙が立ち昇るのを見つけて住みつき、「湯のひそむ村」と名づけ現在に至っているという。
泉質は、アルカリ単純泉43-50℃位で、無色。神経痛・リウマチ・胃腸病・婦人病などの一般的適応症に効能がある。旅館は数軒で、いずれも日帰り入浴が可能である。
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すぐ近くには、水上・谷川・湯の小屋といった温泉がある。冬はスキーで賑わい、国道で県境を越えれば、あの越後湯沢もある。想いがあれこれと膨らむ所だ。
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(水上)湯桧曽温泉へのドライブ
▼ 名神高速-中央道-長野道-上信越道-上田菅平IC-R145-
▼ 沼田-R17-R291-JR水上駅-湯桧曽駅で
上田菅平ICより所要3時間(水上ICより18km)(京阪神より8時間半)。
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▼ 今回の旅は、(関越道)沼田IC-水上IC-R291-水上駅-湯桧曽駅。全行程が高速利用なら、名神高速-中央道-長野道-上信越道-藤岡JCT-関越道-水上IC-R291(京阪神からは所要7時間=高速片道\12,700)。鉄道では、JR水上駅よりバス15分。
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