渡瀬温泉 (和歌山県)   (柏原IC→五条→R168)or(南紀田辺IC→R311)

「川湯」から「渡瀬」に向かう愛車プラド(2007.12)

 熊野詣でをする旅人が、古くから疲れを癒したという本宮の温泉。奈良・三重との県境に近い和歌山県南東部の、熊野本宮大社の南西の山間にあり、現在もコンコンと良質の湯が湧いている。最も歴史が古い「湯の峰温泉」、川底から湯が湧く川を堰き止めた巨大露天がある「川湯温泉」、この2つが有名だ。しかし、このちょうど中間の国道311号沿いに、もう1つあるのを忘れてはならない。

 渡瀬温泉である。開湯は1963年と新しいが、西日本一の規模を誇る巨大露天風呂があることでよく知られている。「川湯」よりトンネルを抜けた500mほど北に位置する。ホテルと何軒かの民宿があり、日帰り入浴はおよそ可能なようである。

 泉質は、含食塩重曹泉(ナトリウム-炭酸水素塩-塩化物温泉)(中性低張性高温泉)60℃,pH6.7。湧出199g/分(動力揚湯)で、無色・無臭(微硫黄臭も)・微ツルツル感・美人湯の特徴があり、神経痛・消化器病などに効能がある。十津川や本宮は、源泉100%完全掛け流しがほとんどのようである。


 湯船の大岩にもたれ、いつまでも青空や緑の山々を眺めていた。湯煙の立つのがぼんやりと見える。近くには、野営場などがあり、若者が賑やかに遊んでいる。十津川・龍神・本宮……いい所だ。4〜5回は行っただろうか。最初は白のマークUで、次は赤のハイラックス・サーフ、3回目は白のランドクルーザー・プラド、その次は黒のプラド……だっただろうか。

 熊野に行くのは、海沿いの高速を利用するより、吉野を突っ切る山道の方がやはりいいような気がする。ゆっくりと味わうことができ、旅行気分も増すような感じだ。但し、宿泊と違って、日帰りの場合は帰りが眠くて大変である。

渡瀬温泉へのドライブ
▼ 近畿道-松原JCT-西名阪道-柏原IC-R165バイパス-御所-R24-
▼ 五条-R168-西吉野-温泉地-十津川-本宮-右折、西に10分で
京阪神より所要4時間(五条より2時間半)
▼ 近畿道-阪和道(2時間)-紀伊田辺IC-R311(1時間)-本宮は3時間。また中央環状線-美原北-R309-富田林-R24-五条-R168-十津川-本宮では4時間半。鉄道では、近鉄八木駅から南にバス4時間半、JR新宮駅からは北にバス1時間、JR紀伊田辺駅からは北東にバスで1時間半。
温泉施設 渡瀬温泉 大露天風呂(ホテルささゆり) 熊野瀬温泉(民宿)熊野瀬
渡瀬温泉 大露天風呂(ホテルささゆり)

【所在】 田辺市本宮町渡瀬45-1
【電話】 0735-42-1185
【時間】 6:00-22:00。無休。
【料金】 【入浴】\700。【宿泊】\11,700-。
【泉質】 含食塩重曹泉(ナトリウム-炭酸水素塩-塩化物泉)(中性低張性高温泉)60℃,pH6.7(あるものには44-72℃,pH7.2-7.3)。湧出199g/分(動力揚湯)(現地の案内では、源泉3で1カ所あたり湧出280〜440g/分)。湯は、源泉100%完全掛け流しで、無色・無臭(微硫黄臭も)・微ツルツル感。美肌・消化器病・糖尿などに、効能。
【施設】 熊野本宮大社より南の山間にあり、大露天風呂が西日本一の規模を誇る創業1989年の宿(30+18+9室)。「川湯」より500mほど北で、トンネルを越えてすぐの所にある。男湯6女湯5で、内湯・山々が眺望できる西日本最大級の庭園露天岩風呂(泉質が異なる幾つかの岩風呂)・西日本一の家族専用露天4・貸切露天(\1,400/60分)がある。昼食休憩セットプラン\2,100もあるが、入浴せずとも食堂でウドンや定食を気軽に食事できる。JR紀伊田辺駅より90分送迎もある。P200台。観光は、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録され、付近に多くある。
【評価】 ★★★★☆(1990)(2001)(2003)(2007)露天風呂のスケールが、桁外れに巨大である。
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巨大露天風呂の中の1つ
熊野瀬温泉(民宿)熊野瀬
【所在】 田辺市本宮町渡瀬164-1
【電話】 0735-42-1215
【時間】 16:30-21:00。
【料金】 【入浴】\500。【宿泊】\7,500-(素泊まり\3,500)。
【泉質】 重曹泉?
【施設】 山中を流れる四村川に近く、「ホテルささゆり」の北西500mに位置する庭が千坪もある民宿(8室)。家庭的サービスをモットーとしている。一度に20人も入れる池のような露天岩風呂(男女別)が、駐車場の端にある。食事は、自作コシヒカリの御飯と、主人がこだわり仕入れる尾鷲・勝浦・田辺の鮮魚と、鮎・川づがに・川魚料理・ボタン鍋・鹿刺しなど。川で泳いだり、鮎釣りをしたり、バーベキュー・キャンプをしたりと色々楽しめる。
【評価】 ★★☆☆☆
十津川と本宮の境にある「七色の滝」と愛車サーフ ⇒
(2003.11)
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(名神)吹田JCT ⇒ 近畿道 ⇒ 松原JCT ⇒ 西名阪道 ⇒ 柏原IC ⇒ R165バイパス ⇒ 御所 ⇒ R24 ⇒ 五条 ⇒ R168 ⇒ 西吉野 ⇒ 大塔 ⇒ 温泉地 ⇒ 十津川 ⇒ 本宮 ⇒ 右折、西に10分 ⇒ 本宮温泉郷(川湯・渡瀬・湯の峰)