left★板書★
「現代文授業ノート」(普通クラス)
橋本 治「『わからない』という方法」
〈作品」〉
〇「『わからない』という方法」第一章より
〈概要〉
〇(情報)社会論
〇二十世紀末の情報化社会では、正解があるはずとの
思い込みと「分からない=恥」とする考え方が蔓延
したが、万能の正解などは幻想でしかなく、
「分からない」問題に直面すれば自分の頭で解決
するしかないのである。(→要旨)
〈全体の構成〉 (→要約→要旨)
【一】二十世紀病と「分からない=恥」という考え方
(序論…導入・話題提示)
二十世紀末の情報社会
どこかに正解があるはずだから
その情報を仕入れ続けよう
↓
思い込み
↓
社会から脱落という孤独感(or一体感)
→二十世紀病
↓
「分からない=恥」という考え方
が蔓延
【二】二十世紀が終わる不安
(本論@…根拠)
しかし
その二十世紀は終わる
↓
正解はないかもという不安
【三】便利な正解などは幻想
(本論A…理由)
そもそも
便利な正解などは幻想
(=何でも一挙に解決=万能の正解)
↓
存在しないのは明白
→便利な正解がない→幻滅ではなく、ただの現実
【四】問題は自分で解決
(結論)
分からないことに直面
↓
疑問は自分の頭で解いていくしかない
(人類史を貫く不変の真理)
→「万能の正解」がないと幻滅するのは
何でも他人任せにする不精者の幻滅
〈二百字要約〉
二十世紀末の情報化社会で、どこかに正解があるはずだと思い込み情報を仕入れ続けようとする二十世紀病と、「分からない=恥」とする考え方が蔓延したが、その時代が終わると正解はないのかもしれないという不安感が漂うようになった。しかし、そもそも万能の正解などは幻想の中でしか存在しないのだから、「分からない」問題に直面すれば自分の頭で解決するしかないことは、人類史を貫く不変の真理なのである。
※「菊と刀」(→「恥の社会」)
・アメリカ文化人類学者ルース・ベネディクトの著書
・日本文化と欧米文化の違いを以下の違いとして説明
欧米=「罪の文化」
欧米人の行動の規範には神の存在があり
それを裏切ると、罪の意識を持つ
↓↑
日本=「恥の文化」
日本人の行動は他者によって規定され
「恥をかきたくない」という気持ちが
根底にある
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right★補足・発問★
(評論)2017年10月
〈作者〉
・昭和23年(1948)〜
・東大在学中に大学祭で描いた
「止めてくれるなおっかさん 背中の銀杏が泣いて
いる 男東大どこへ行く」というコピーのポスター
で注目される
・イラストレーターから転身
評論・随筆などの著書もある小説家
▼二十世紀末の情報社会では、
どこかに正解があるはずだと思い込み、
情報を仕入れ続けようとする二十世紀病が蔓延し、
「分からない=恥」という考え方をするに至った。
→どこかに正解があるはずという思い込みがあったが
▼しかし、二十世紀は終わり、正解はないかもしれな
いという不安が漂うようになった。
▼そもそも、便利な正解などは幻想の中にしか存在し
ないのは明白なのだ。
・オリジナル=独自性があること
▼分からないことに直面すれば、自分の頭で解いてい
くしかないのは、人類史を貫く不変の真理なのだ。
→自分の挫折や疑問は自分で解決すべきなのに、
それを他人任せにして怠っているから
・メディア・リテラシー=メディアからの情報を、
正しく識別し判断する能力
・グローバリズム=地球全体で物事を捉えようとする
考え方
→欧米文化を上位に置く
→恥じらい・奥ゆかしさ
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