裏磐梯の温泉 (福島県)   (猪苗代磐梯高原IC→R459)

磐梯山(右側は「猫魔ホテル」)

 夏休み、1週間の東北旅行に出た。急だったため、空路ではなく、車での長駆ドライブとなった。片道1,500km、一気に岩手・青森まではとても無理である。途中、往路は福島で、復路は山形で一泊することになる。
 1日目は、朝6時に出発し(こんな事は初めてだが)、日本海側をひたすら走った。曇りがちの天気のおかげで、渋滞に巻き込まれることなく、スムースなドライブを楽しめた。午後2時半頃には、最初の宿泊地の裏磐梯に到着した。

 (裏磐梯)猫魔温泉は、山形との県境に近い福島県北西部の、高く聳える安達太良山(東)・吾妻山(北)・磐梯山(南)に囲まれた高原地にある温泉である。五色沼の西で、裏磐梯の勇姿を南に望む、眺望抜群の桧原湖畔(南岸)に立地している。
 磐梯山の噴火により大小300余りの湖沼が点在し、ヨーロッパのお伽話のように光がいっぱいの森と湖の中にある。旅館・ペンションなどは10軒ほどあるようだ。

 泉質は、含鉄-ナトリウム-硫酸塩-炭酸水素塩泉・含鉄-ナトリウム-塩化物-硫酸塩泉51℃位、鉄分を多く含み、黄金色か濃い黄褐濁色と無色・無臭で、飲用不可。動脈硬化・火傷・皮膚病にも効能がある。日帰り入浴できる宿が多い。
 温泉の他にも、ハイキング・サイクリング・カヌー・釣り(ブラックバス)・スキーなど、1年を通してアウトドア・レジャーが楽しめる。


 1日で700km以上走った疲れも、茶褐濁色の露天風呂と桧原湖や山々の眺めが、吹き飛ばしてくれた。遊覧船巡り・ボート遊びなども楽しみたかったが、時間の余裕がない。翌日も、八幡平まで450kmは走る必要があり、先を急いだ。

裏磐梯猫魔温泉へのドライブ
▼ 京滋バイパス-名神高速-北陸道-新潟中央JCT-磐越道-
▼ 猪苗代磐梯高原IC-R115-R459(五色沼方面)-桧原湖南岸で
猪苗代磐梯高原ICより所要30分
▼ (東北道)福島西ICからでは、R115を南西で58km。鉄道では、東北新幹線-郡山駅-JR磐越西線-猪苗代駅-バス「磐梯高原」行き40分。東京からの送迎バス(往復\5,000)もあるようだ。
温泉施設 猫魔温泉 裏磐梯猫魔ホテル (休暇村温泉) 休暇村 裏磐梯 (高湯温泉) 吾妻屋
猫魔温泉 裏磐梯猫魔ホテル

【所在】 耶麻郡北塩原村(桧原湖畔)檜原湯平山1171-1
【電話】 0241-37-1111
【時間】 11:30-21:00。
【料金】 【入浴】\1,200(キャンペーン実施\800)。【宿泊】\14,650-。
【泉質】 含鉄-ナトリウム-塩化物-硫酸塩泉51℃。自家源泉が敷地内に自噴(580g/分)、湯量豊富。源泉100%掛け流し(加水=夏温度上昇・加温=冬厳寒期・消毒)で、濃い黄褐濁色・無臭・飲用不可。
【施設】 五色沼の西で、裏磐梯を南に望む桧原湖畔(南岸)に佇む、洒落た巨大ホテル(324室)。爽快感いっぱいの高原リゾートで、「休暇村」の南に位置する。落ち着いた調度品が配されたクラシカルモダン客室、高原の眺望を楽しみながら食事できるレストラン、知る人ぞ知る世にも珍しい「赤い温泉」(眺めの良い露天風呂)、と人気が高い(宿泊予約ランキングは東北エリア第5位・福島エリア第2位、泊まって良かったランキングも上位入選)。洋風ガラス張り大浴場・開放的な露天岩風呂(檜原湖や山並みの緑の風光明媚な眺め)。P350台。
【評価】 ★★★★★(2009.08)学生時代にも、スキー場もあるこんな良い所があったのだ!
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桧原湖
(休暇村温泉) 休暇村 裏磐梯
【所在】 耶麻郡北塩原村檜原
【電話】 0241-32-2421
【時間】 12:00-17:00。
【料金】 【入浴】\500(以前は\1,000)。【宿泊】\11,400-。
【泉質】 含鉄-ナトリウム-硫酸塩-炭酸水素塩泉。黄金色(←鉄分を多く含有)と無色(←循環濾過・加水加温)・無臭。動脈硬化・皮膚病などにも効能。
【施設】 眺望抜群の裏磐梯に立地する、森と湖の高原リゾート(60室)。湖沼が点在する緑豊かな磐梯高原のほぼ中央に位置する93haの広大な敷地にあり、磐梯山の勇姿が望める。御影石造り大浴場・寝湯・サウナ・庭園風の屋根付き露天岩風呂(程良い高さの囲いの上から眺望)がある。食事は、和洋バイキングで、地粉の手打ちソバ・ニシンの山椒漬け・こづゆなどの会津郷土料理や、ささげ豆入りパン・ソバの実パンなどの自家製パンも味わえる。サイクリング・カヌー・釣り・スキーなどのアウトドアレジャーが楽しめる。
【評価】 ★★★☆☆湖畔近くの広い敷地に、色々な施設がある。
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イメージ(桧原湖)
 巨椋IC ⇒ 京滋バイパス ⇒ 瀬田東JCT ⇒ 名神高速 ⇒ 米原JCT ⇒ 北陸道 ⇒ 新潟中央JCT ⇒ 磐越道 ⇒ 猪苗代磐梯高原IC ⇒ R115 ⇒ R459 ⇒ 五色沼・桧原湖南岸 ⇒ (裏磐梯)猫魔温泉 
以下は、参考版(万座・高湯・吉野・天狗温泉、湯ヶ島・越後湯沢温泉)
(高湯温泉) 吾妻屋

 (気に入った記事を保存していたら、次のようなものが出てきた。2年ほど前の雑誌(2009 Winter)の中にあった「ふれあい倶楽部−温泉歳時記1−白濁の湯 の巻」というものである。
 著者は、飯出敏夫という温泉ライターで、著書に「一度は泊まってみたい秘湯の宿70」「秘湯ロマン」「名湯・秘湯の山旅」などがあり、「旅の手帖」に「いい夜を過ごす秘湯宿」を連載中らしい。)

多彩な色に変化する温泉を目にすると
“温泉は生き物”なんだ、
ということを実感できます。
一般に“濁り湯”と呼ばれる
いかにも温泉らしい温泉のなかで、
今回は「白濁の湯」の代表的な2湯と
おすすめの宿をご紹介します。
(最初このような書き出しで始まり、以下に万座温泉と高湯温泉についての本文が続く。ほぼ1/2ページ位だ。プロはどのように書くのだろうか。紀行文の練習も兼ねて、そのまま書き写してみた。2011.07)

 
高湯温泉
 吾妻山中腹に湧く奥州三高湯の名湯
 高湯温泉・吾妻屋(福島県)(←白濁露天風呂の画像の上)

 高湯温泉は吾妻山系を縦断する観光山岳ルート、磐梯吾妻スカイラインの福島側の入口、標高750mの高所に湯煙を上げています。温泉の発見は約400年前のことで、古くは山形の蔵王温泉、白布温泉とともに奥州三高湯に数えられ、信夫高湯と呼ばれていた名湯です。
 その高湯温泉のいちばん奥に建つ宿が吾妻屋です。開業以来140年ほどを経た老舗ですが、現在は白壁が印象的なモダンな外観の宿になっています。客室はわずか10室のこぢんまりとした宿ですが、お風呂は男女別の内湯と露天風呂が2カ所、それに内湯と露天風呂の家族風呂があり、湯船の数は計8つ。客は貸切状態で入浴できるほどです。湯は見事な乳白色を呈し、特に裏手の山側の小高い場所に設けられた外風呂「山翠」と名付けられた露天岩風呂がすばらしく、森林浴も同時に楽しめる風情豊かな造りです。

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 (画像は、@一番上に先ほどのもの、Aすぐ下の左半分、B5行下の右半分、と3枚掲載されているが、その説明がやや小さなポイントで以下のようにある。)
@一度に20人は入れそうな外風呂「山翠」A露天風呂「風楽」の湯船は木造りB山の幸に海の幸も加わる夕食の一例
(そして、次に温泉データやアクセスなどの説明が、これもやや小さなポイントで以下のようにある。)

 
●吾妻屋
泉質:酸性-含硫黄-カルシウム-アルミニウム-硫酸塩泉
源泉温度:45〜50℃
効能:きりきず、慢性皮膚病、糖尿病、動脈硬化症ほか
・福島県福島市町庭坂字高湯33
・電話024-591-1121
・宿泊料金
1泊2食付き1万650円〜
・JR東北新幹線福島駅から高湯温泉行きバスで50分、高湯温泉下車徒歩1分