(八幡平)藤七温泉 (岩手県)   (松尾八幡平IC→アスピーテライン)

樹海にポツンとある一軒宿(5個の小さな薄い水色は、野天風呂)

 東北旅行、3日目、10年前から念願の「藤七温泉」に行った。乳頭温泉に行く途中である。初めてのアスピーテラインは、八幡平山頂に近く曇天で、残念ながら視界はよくなかった。峠まで上って少し南にはずれた所に、一軒宿はあった。期待に違うことなく、硫黄臭が漂ってくる。

 藤七温泉は、秋田との県境にある岩手県北西部の、八幡平の東に点在する風情ある温泉の一つである。後生掛温泉や玉川温泉から、アスピーテラインを通って峠を越え、樹海ラインを南下してすぐの大自然の中にある。噴煙が上がる荒涼とした所に、自然なままの野趣ある野天風呂が幾つもある。登山・スキー・キャンプをする人や湯治客が多いようだ。

 泉質は、単純硫黄泉91℃,pH2.8、乳白色で、快い硫黄臭がし、湯床から熱くプクプク湧く。自然湧出・純度100%掛け流しで、糖尿・高血圧・動脈硬化・皮膚病などにも効能がある。日帰り入浴はもちろんOKだ。(カメラを落とし強い硫黄泉のため壊れそうだったが、幸運にも翌日には再び使えるようになった。)


 観光としては、松川〜藤七の樹海ライン沿いにも、蒸気が噴出する太古の息吹や、噴火でできた蓬莱境などの見所がある。午後は、蒸の湯・後生掛・玉川にも立ち寄り、乳頭温泉に泊まる、という強行軍であった。


噴煙(アスピーテラインにて)
藤七温泉へのドライブ
▼ 東北道-松尾八幡平IC-アスピーテライン-御在所温泉(休)-
▼ (山頂)見返峠-樹海ラインを南で
松尾八幡平ICICより所要50分
▼ 松尾八幡平ICからアスピーテラインを通らず、八幡平温泉郷-松川温泉-樹海ラインを北西では1時間半。鹿角八幡平ICからではR341-アスピーテライン-後生掛-蒸の湯-見返峠-樹海ライン所要2時間30分。鉄道では、JR盛岡駅よりバス。
温泉施設 藤七温泉 彩雲荘
藤七温泉 彩雲荘

【所在】 八幡平市松尾寄木北の又
【電話】 090-1495-0950(衛星電話)・0195-78-3962
【時間】 6:00-20:00。営業は4月上旬〜10月下旬(冬休業)。
【料金】 【入浴】\600。【宿泊】\11,700-。
【泉質】 単純硫黄泉91℃,pH2.8。
【施設】 八幡平の山頂近くの東北一高い海抜1,400m山間にある、「日本秘湯の会」会員の素朴な一軒宿(26室)。周辺に白い噴煙がモウモウと出ている向こうに、雄大な岩手山と八幡平が眼前に広がっているのは圧巻である。施設は、懐かしい湯治場風の木造内湯(男1女1混浴1)・開放的で野趣満点の露天風呂7(木造り風呂5と天然岩風呂2・男1女2混浴4=女性のバスタオル可・北の茶臼岳と南東の岩手山の眺望)・足湯がある。食事はバイキング形式で、山の旬の食材を熱々のままで。受付売店で販売している真っ黒な茹で玉子が、硫黄臭がして美味しい。
【評価】 ★★★★★(2009.08)まさに秘湯そのものである。
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