最近、十津川や本宮・熊野方面にドライブすることが多い。以前にも3〜4回あったが、2000年(平成12年)を過ぎてからは、毎年2〜3回は行っているような気がする。そして、デジタルカメラでやたらと辺りの景色を撮っている。五条まで行けば、後は国道168号線を何時間か南下するだけである。
どこまで行っても、川、そして山々……。 「幾山河越え去り行かば寂しさの 果てなん国ぞ今日も旅行く」 旅を愛した近代の歌人である若山牧水の作品だが、まさにそんな感じだ。十津川の流れも、硫黄分を含んでいるのか、不思議なほど美しいエメラルド・グリーン色をしている。つい最近も土砂崩れがあってR168は一部通行止めだが、迂回路があるので10分ほど余分に時間がかかるだけで行けそうである。
温泉地温泉は、三重・和歌山と境を接する奈良県最南部で、紀伊半島のほぼ中央に位置する十津川村にある温泉の一つである。東西33km・南北32km・面積672kuと、県の1/5を占めるほどの日本一大きな村にある。 96%が山林で豊かな森林と水資源に恵まれており、世界遺産に登録された「歴史ある古道」もある所だ。更に、湯泉地・十津川・上湯と3つの泉質の異なる良質の温泉も湧いていて、十津川温泉郷と称されているのだ。県下では唯一の高温泉で効能や景観が特に優れているので、環境省にも「国民保養温泉地」として指定されている。すべて源泉掛け流しの「本物の温泉」である。
湯泉地温泉は、その中でも最も古く1450年頃に湧出した渓谷沿いの温泉で、幾つかの旅館・民宿が川沿いに点在している。様々な歴史や伝説も秘められているという。 泉質は、単純硫黄泉60℃で、無色・硫黄臭、リウマチ・婦人病など多くの効能がある。公衆浴場は「泉湯」」滝の湯」の2つがあり、日帰り入浴が可能な宿もある。また、十津川村役場に隣接する道の駅には、足湯があり快い硫黄臭が漂っている。
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観光は、「谷瀬の吊り橋」・幾つかの滝・キャンプ・渓流釣りなどが楽しめる。南に1時間ほどで、湯の峰・渡瀬・川湯などの本宮温泉郷がある。更に南に下れば、有名な白浜・那智勝浦もあるが、これは距離も遠く宿泊すべきであろう。
日帰りでは、着くのはいつも昼頃になる。現地ではわずか数時間しか楽しめず、また眠い目をこすりながら車を運転している。帰宅は深夜になるのが当たり前となっている。
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(十津川)温泉地温泉へのドライブ
▼ 近畿道-松原JCT-西名阪道-柏原IC-R165バイパス-御所-R24-
▼ 五条-R168-大塔-谷瀬-十津川村役場(道の駅)-県道で
大阪より所要3時間(五条より2時間)
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(十津川)谷瀬の吊橋(2010.07)
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▼ 高速を利用せず、美原北-R309-富田林-御所-R24-五条-R168では4時間。鉄道では、近鉄八木駅またはJR五条駅よりバスで3時間半。
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