関東・東北に行くのに、途中の伊豆で一泊した。御殿場から箱根の方が便利なのだが、つい海が見たくて更に南下してしまうのだ。
沼津で東名高速を下り、国道136号を走る。修善寺を過ぎ山を越えると、海が見えてきた。駿河湾と太平洋である。期待を裏切ることなく、やや西に傾いた太陽を浴び、大海原は眩しく輝いていた。堂ヶ島に泊まることが多いが、今回は北に位置する土肥にした。
土肥温泉は、静岡県東部の伊豆半島西部に位置し、南の堂ヶ島と並び海岸美と山岳美に恵まれた最も人気がある温泉地である。特に夕暮れ時の景色は、一面が輝く茜色に染まり、堪らない風情がある。また、その風景は歴史を感じさせ、人々の生活や土地の文化を想像させるような地でもある。宿は、大小あわせ30軒くらいあるだろうか、結構大きな街である。
源泉は6本あり、泉質は、ナトリウム-カルシウム-硫酸塩-塩化物泉・ナトリウム-カルシウム-塩化物泉38-65℃である。近くに火山や海がある所は、硫酸塩泉・食塩泉であることが多い。湯は、無色透明・無臭。動脈硬化症・高血圧症にも効能があるようだ。共同浴場が、「元湯」「(馬場)楠の湯」「(大藪)弁天の湯」「屋形」と4つあり、小さいながら露天風呂を有する所もある。
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日帰り入浴は、国道が直角に曲がる三叉路辺りの街中心部から北にかけては、可能な所が多いようだ。食事は、駿河湾から水揚げされたばかりの魚介類に舌鼓を打ちそうだ。観光としては、土肥金山・海水浴場・スキューバダイビングでも評判の恋人岬・クルージング・釣りなどが楽しめる。
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犬も一緒の旅(背景は5日後の越前海岸)(2000.08)
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海に囲まれた伊豆は、眺望に恵まれ良質の温泉も多い。次にここを訪れるのはいつになるだろうか。翌日は南伊豆には行かず、また北の(東名)沼津ICに戻った。そして、ちょっとややこしい東京を通過して、奥州の入口・福島に向かった。
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土肥温泉へのドライブ
▼ 西名阪道-天理-四日市JCT-伊勢湾岸道-東名高速-沼津IC-
▼ R1-三島-R136-伊豆中央道(\200x2)-修善寺-西に右折-南で
京阪神より所要6時間40分(沼津より1時間40分)(高速料金\8,500)。
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▼ 名神経由では、草津JCT-新名神-東名阪道-伊勢湾岸道-東名高速-豊田JCT(150分)-沼津IC(150分)-R136(R414も可)-修善寺-土肥(100分)で6時間40分。鉄道では、新幹線180分JR三島駅-伊豆箱根鉄道30分-修善寺駅-松崎行きバス50分、東京からは新幹線60分または踊り子号-JR三島駅〜。船では、清水港-駿河湾フェリー65分-土肥港。
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