left★板書(+発問)★
【三】(転)説得力のある外に向かう言葉
(考察2…説明)
〇「内向きの言葉」
↓
<自分の利益のため>に話す言葉は排他的で
<説得力がない>
←<自分の分配比率を増やす>ための言葉は
「査定する者」を志向して排他的になる
=自己利益を求めて語る人間の言葉は
閉じられた集団内で資源を分配する
権力を持った人間だけに向けられる
=「パイの分配」について案分の権利を持っ
ている人間だけに用があり、あとの人には
用がない
↑↓(対比)
<それとは逆に>
〇「外に向かう言葉」
↓
評点を与える査定者がいない
←採点者の前に提出された答案ではなく
できるだけ多くの人間に届けてたい
メッセージだから
↓
求めているのは
<できるだけ多くの人間に受信され理解される>
こと
↑
〇<情理を尽くして語る、懇請の言葉>だけが
「外に向かう」ことができる
▼〈まとめ〉
自分の利益のために話す「内向きの言葉」は排他的で
説得力がない。それとは逆に、できるだけ多くの人間
に受信され理解されようと情理を尽くして語る懇請の
言葉は「外に向かう」ことができ、説得力を持つ。
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right★補足(+解説)★
※どうすれば、説得力のある言葉となるか
・査定=金額・等級などを調査した上で決定すること
・志向=意識がある対象に向かうこと
・パイの分配=パイとは円いお菓子で、ナイフで分割
するが、この動作を利益を分け合う意味、限られた
資源を争って取り合うことの比喩として用いる。
・案分(按分)=割合に応じて分けること
★自分の利益に関係する者だけに対する排他的な利益
の分配であり、他の多くの者には関係ない
☆自分の利益とは関係のない者たちに対する言葉
・評点=成績などを評価してつける点数
・生成的=見えていないものを見えるようにする
・情理を尽くす=気持ちをよく汲み取り、同時に道理
に適うようにする
・懇請=心を込めてひたすら頼む
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