蓼科温泉郷 (長野県)   (茅野IC→R152)

 夏のある日曜日、日帰りの旅に出かけた。以前から関心のあった蓼科である。中央アルプスを間近に見ながら、八ヶ岳を目指した。ここ何日か、雨か曇りの天候が多いのが、残念ではある。5時間ほどで、懐かしいビーナスラインに出た。

 蓼科温泉郷は、山梨との県境に近い、長野県東部の蓼科山や白樺湖の南に位置する、滝の湯川やビーナスラインに沿った蓼科湖周辺に点在する温泉の総称である。歴史は古く、坂上田村麻呂が発見し、その後武田信玄の隠し湯でもあったと言われる。

 泉質は、(酸性)含硫黄-ナトリウム-塩化物-硫酸塩泉・単純温泉(弱酸性低張性低温泉)・重曹泉など、泉温は30-64℃位で、無色・無臭。濁り湯の奥蓼科に比べ、ちょっと物足りないか。リウマチ・胃腸病・皮膚病・婦人病・美肌などに効能がある。良い感じの露天風呂も幾つかあるようだ。いずれも日帰り入浴ができるが、気軽な所は、石遊の湯・河童の湯・尖石縄文の湯(\500)などがある。

 観光は、マリーローランサン美術館・ゴルフ・スキー(ピラタス蓼科ロープウェイ)・テニスや、ビーナスラインでの白樺湖・霧ヶ峰・美ヶ原へのドライブも良い。


 帰りの高速は、地方が一律\1,000となった影響で結構渋滞していた。午後8時に帰宅と一応の約束はしたものの、それはとても無理なことである。夜11時頃には玄関に入ったのに、わざわざ起きて来て嫌味を言う人もいた。

蓼科温泉郷へのドライブ
▼ 中央道-諏訪ICより-R152-ビーナスライン-
▼ 蓼科湖-で20分
京阪神より所要5時間
▼(上信越道)佐久ICからではR141-R142-R152-女神湖-白樺湖-ビーナスライン-蓼科湖。鉄道ではJR茅野駅よりバス30分。
温泉施設 小斉の湯 蓼科グランドホテル滝の湯 ホテル親湯
蓼科温泉 小斉(コサイ)の湯

【所在】 茅野市蓼科温泉(北山4035)
【電話】 0266-67-2121
【時間】 8:00-20:00。無休。
【料金】 【入浴】\700。【宿泊】\10,500-。
【泉質】 (酸性)含硫黄-ナトリウム-塩化物-硫酸塩泉58℃,pH3.0。信州では珍しい酸性泉。源泉掛け流し。
【施設】 ビーナスライン沿いの、蓼科湖を見下ろす高台の斜面にある露天風呂の宿(12室)。蓼科湖より700m上方の蓼科温泉の中心地にある。明治32年創業。内湯岩風呂2・標高1,280mの山の斜面に点在する露天岩風呂4(混浴1男1女2・森林浴・蓼科湖や南アルプス一望)・貸切露天1・休憩所(ロビー2ヶ所)がある。長い木製廊下でそれぞれの風呂が結ばれている昔風の宿だが、露天の風情は抜群。P40台。食事は、岩魚(姿造り・塩焼き)・馬刺し・鴨鍋・牛ステーキ・紅鱒・鯉・信州の山菜など豪華、但し日帰りの食事には対応していず。
【評価】 ★★★★☆(2009.07)露天の眺望がいい。
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マリーローランサン美術館(蓼科湖の北)
蓼科グランドホテル滝の湯
【所在】 茅野市蓼科温泉
【電話】 0266-67-2525
【時間】 ?:00-?:00。
【料金】 【入浴】\1,500
【宿泊】\15,750-。
【泉質】 単純・重曹泉。自家源泉。
【施設】 蓼科湖の北東・滝の湯川渓谷沿いにある、大自然の中のホテル(136室)。洋風ガラス張り庭園大浴場(窓越しに湯の滝の眺め)・渓流沿いの檜枠野天風呂と渓屋根付き流風呂(眼下に渓谷の眺め)・貸切露天檜(or槇or石)風呂(滝の湯川の眺め・\3,000/45分)。
【評価】 ★★★☆☆(2009.07)
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蓼科温泉 ホテル親湯

【所在】 茅野市蓼科温泉郷
【電話】 0266-67-2020
【時間】 ?:00-?:00。
【料金】 【入浴】\1,000。【宿泊】\8,000-。
【泉質】 単純温泉(弱酸性低張性低温泉)。湯は自家源泉・加温・掛け流し。
【施設】 蓼科湖の北にある、大自然の山懐に抱かれた名湯の宿(56室)。蓼科は多くの文化人・墨客に愛され、伊藤左千夫も美しさに心奪われ歌を詠んだというが、高浜虚子は特に「親湯」を好み、当宿し秋の月を詠んだ句(我が宿の/親湯はここぞ/薄紅葉)が残されている。戦後間もない頃、全国でも珍しい温泉プールとして、「フジヤマのトビウオ」古橋広之進さん等の多くの水泳選手の練習の場となったという。ガラス張り大浴場畳座敷風呂(循環加温)・露天岩風呂(左右の囲いはあるが前方に渓谷が眺められる・期待したほどではなかった)・貸切木造露天風呂3(宿泊者は1つ無料30分・目の前に大きな川と緑の眺め)がある。冬は茅野駅まで無料送迎バスが3本出ている。
【評価】 ★★☆☆☆(2009.07)歴史の割にやや期待はずれ。
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