left★板書★
「現代文授業ノート」(普通クラス)
鷲田清和「見えない心に想いをはせる
/想像のレッスン」
〈出典=『<想像>のレッスン』
〇インターネットなどが普及する現代社会における
想像力の働きとアートについて解説
〈筆者〉
・昭和24年(1949)〜
大阪大学総長・京都市立芸大学長などを歴任
・身体論・現象学が専門の哲学者
身体・他者・規範・モード・国家などの多様な問題
を論じると共に、医療や教育の場での実践的な哲学
である「臨床哲学」の確立を目指す
(…明治書院「現代の国語」)
・著書 『ちぐはぐな身体 ファッションて何?』
『モードの迷宮』『哲学の使い方』など
〈概要〉
〇社会文化論(?)
〇想像力は、人の心に想いを馳せる優しさの温床であ
り、科学・政治・芸術や障害者・高齢者のケアとい
った現代社会における営みで特に必要とされるが、
育成されるのは、食事などの日常的に繰り返される
生活の基本的な場面の中からである。 (→要旨)
〈全体の構成〉 (→要約→要旨)
【一】(起)想像力は優しさの温床
(序論…話題提示)
〇想像力は優しさの温床
=相手の気持ちに細やかに想いを馳せるには
↑ (気を配る事が出来る)
<想像力>が必要
【二】(承)想像力を育む機会の設定
(本論@…展開)
〇想像力を育む機会
↓
<生活の最低のプログラムの中に設定>……昔
→特別の(芸術的感受性)教育プログラムは不要
↓
〇食事時(→必ず帰宅)……昔
【三】(転)想像力を育む場の具体的説明
(本論A…具体例)
@<食事を一緒に摂る>
(日常的に繰り返される当たり前の行為)
↓ (効用)@ルールを教える
↓ A想像力を育む
↓ B教育の意味を持つ
人の目に見えない心に想いを馳せる=想像力の働き
を見出す
=互いに味覚を報告し合う
↓
人への想像力が磨かれる
A動物の飼育
→物を言えない動物の欲求→想像して世話
【四】(結)「小さな学校」の中から育つ想像力
(結論…主張)
〇(現代社会)
・政治・科学・文化
・障害者高齢者のケア
↓
特に必要とされる想像力
↓
「小さな学校」の中からこそ育つ
〈150字要約〉@
想像力は人の心に想いを馳せる優しさの温床であり、
現代社会における目に見えないものや人の心に想いを
馳せるべき科学・政治・芸術や障害者・高齢者のケア
といった営みでは、想像力が特に必要とされる。その
想像力は、日常的に繰り返される生活の基本的な場で
ある食事の時などにこそ育成されるのである。
〈120字要約〉A
想像力は優しさの温床であり、現代社会の政治・科学
・文化や障害者・高齢者のケアといった目に見えない
ものに対し想いを馳せる事は特に必要だ。その想像力
は、日常生活の基本的な場である食事の時などにこそ
育成されるのである。
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right★補足・発問★
(評論)2018年9月
※随筆=自己の感想・意見・見聞・体験などを
筆に任せて自由な形式で書いた文章(随想)
評論=物事の善悪・価値・優劣などを
批評し論じた文章
※構成…序破急(三段)・起承転結(四段)

想像力は優しさの温床
↓
日常的に繰り返される生活の基本的な場で育成
↓ (食事の時など)
目に見えぬ科学・政治・芸術や障害者・高齢者のケア
→特に必要とされる想像力 (→「小さな学校」で)
▼想像力は人の心に想いを馳せる優しさの温床である
☆想像力は、優しい心を温かく育てる基になるもの
・温床=物を育てるのに都合のよい温かい環境
・目に見えない
▼日常の生活の基本的な場である食事の時間には必ず
帰宅させて、想像力を育む場とする事を昔はした
・想像力はいかにして育まれるか
・日常的に繰り返される
・プログラム=物事を処理する順序・組み合わせ
・日常の生活の基本的な場面→想像力を育む場とする
▼食事を一緒に摂って味覚を報告し合う事を通して、
人の目に見えない心に想いをはせる想像力を磨く
・生活の最低のプログラム
▼科学・政治・芸術や障害者・高齢者のケアに対し、
特に必要な想像力は「小さな学校」の中から育つ
☆目に見えないもの・人の心に想いを馳せる想像力
☆日常的に繰り返される生活の基本的な場である食事
の時などにこそ育成される
〈参考…他の読解〉
・象徴=形がなく分かりにくいものを、具体的なもの
に置き換えて表現すること。シンボル
・概念=ある物事に対する一般的な印象
「〜ということ・もの・言葉・イメージ」
・人為=自然ではなく、
人間の力によって行われること。人工
・アクセス=情報の出し入れのため、所定の記憶装置
にたどり着くこと
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