日曜日の朝、窓のカーテンを開けると、天気が良かった。晴れた日は海が綺麗だ。紀州の海はどんな感じだろう。8時に家を出て、国道26号を南下した。
和歌山・有田・御坊を過ぎ、昼頃には南部まで来た。梅林で有名だが、ヌルヌル感の強い重曹泉が湧く所でもある。期待した通り海岸線は美しい。高速道路なら1時間半だが、4時間以上はかかった。 ゆっくりと景色を見ることができ風情も味わえて、なかなかのもので良しとしよう。太陽が西に傾き始め一瞬帰ろうかとも思ったが、折角だから更に足を延ばし、白浜まで行くことにした。
白浜温泉は、和歌山県の南西に位置する近畿で最も有名な温泉で、日本三古湯(白浜・有馬・道後)の一つである。飛鳥時代も記している「記紀」「万葉」にも「牟婁の湯」「紀の湯」とあり、現在も歴史ある湯崎地区の牟婁の湯(公衆浴場)にその名をとどめている。飛鳥・奈良時代(1300年前)には斉明・天智・持統・文武帝も来訪したという。
泉質は、食塩泉か重曹泉である。細かく言えば、含硫黄-ナトリウム-塩化物(強塩)泉・(含硫黄-)ナトリウム-炭酸水素塩-塩化物泉・含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物強塩泉・(弱アルカリ性)単純泉など41-83℃,pH6.7-8.1位で、硫黄や二酸化炭素や炭酸水素塩(重曹)を成分に含有していることもあり、中性または弱アルカリ性の高温泉、低張性もあれば高張性もあり、無色・塩味・無臭(微硫黄臭)の特徴がある。一般的適応症の他に、皮膚病・美肌・神経症・不眠症に効能がある。日帰り入浴は、食事をすればほとんどの宿で可能であり、外湯も民営を含め10ヶ所ほどある。
近くには、白良浜海水浴場(長さ600mの白砂の海岸で、多くの文人墨客が訪れた)・千畳敷(海に面して畳を千畳敷いたような広い大岩盤)・三段壁(高さ50m幅2kmの大岩盤で、崖下には熊野水軍の船隠し場だった洞窟がある)をはじめ、円月島(東西10m南北65mの小島で、真ん中に丸い海食洞がある)・グラスボート(海底の色々な魚や海女さんを見ることができる)・アドベンチャーワールド(100種類以上の珍しい動物がいてショーも楽しめるテーマパーク、要\3,800)などがある。
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歴史が古く歌にも詠まれた程の温泉だが、「崎の湯」のある湯崎の辺りは硫黄のような臭いがして特に風情がある。また、海水浴場がある白良浜の景色の美しさも本当に素晴らしい。
すぐ南には椿温泉もある。今度はそこにも行こうか、と思う。
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白浜温泉へのドライブ
▼ 中央環状線-美原-阪和道側道-泉大津-R26-バイパス-
▼ 和歌山-R42-有田-御坊-南部-田辺-バイパス-県道を西で
田辺より所要30分(京阪神からは所要4時間半)。
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円月島
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白浜の温泉街(2004.07湯崎「崎の湯」より)
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「白良浜」より
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▼ 高速を利用すれば、近畿道-阪和道-和歌山IC-南部IC-南紀田辺ICより-R42-県道を西に30分(松原JCTより150kmで2時間・高速料金片道\4,500位)。鉄道では、JR天王寺駅-紀勢線特急2時間(新大阪駅からは2時間半)-JR白浜駅-バス三段壁行き10分位。
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