left★板書(+発問)★
〈授業の展開〉
【一】(起)(新しい技術による)
メディア環境の変化と問題(序論〜結論)
▼<メディア環境>の大きな変化
↓ ・新しい技術は新しい<問題>を起こす
・<淘汰>されゆくもの
だけが持つ<良さ>もある
↑
<しかし>(後に残る)
・「紙の本の良さ」「マスメディアの役割」
という「いい話」に筆者は冷淡
||
〇もっと<本質的なこと>を隠蔽するために
強調されている
↓
〇「この種の問題」を語る時に引用される
<例>新見南吉の童話「おじいさんのランプ」
↓
@古いものはいざという時に役に立たない
A言葉を通して知を共有する文化は
変わることはない(=知への信頼…)
(童話の白眉はエピローグ)
↓↓↓↓
▼<人間と知を伝達する情報との関係>の変化は
圧倒的に強く決定的 (=メディア環境の変化)
・「旧メディアだからこそできることがあるのだ」
という「いい話」の何割かは、この現実から目を
背けるために囁かれている →別の次元では害悪
↓
〇(時代を象徴する力を大事にする)知性が
時代を切り開き本当の意味で<文化を守り育てる>
↑
・童話の主人公は、文明開化の象徴だったランプが
時代を象徴する力を失ったからランプ屋を廃業
▼〈段落まとめ〉
新しい技術により、メディア環境が大きく変化して、
新しい問題が起きている。淘汰されゆくものに良さが
あるという話もあるが、人間と知を伝達する情報との
関係は圧倒的かつ決定的にの変化しているのだ。この
ような時代を象徴するものを認識する知性が、時代を
切り開き、本当の文化を守り育てるのである。
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right★補足(+解説)★
※「起承転結」の「起」だが、結論も述べる。
・メディア=情報を伝達(表現・通信)するもの・媒体
・手段(メール・電話など)
→マスメディア=新聞・テレビ・雑誌・ラジオなど
・淘汰=(古い)不用・不適当なものを排除すること
☆電子書籍の波・インターネット時代にも後に残る
★人類が。日常的に書き言葉でコミュニケーションを
取っている時代は有史以来ない程に、情報化の進行
が、人間と言葉の関係を大きく書き換えて、人類の
文化そのものを大きく変化させようとし、問い直す
時代に生きていること(紙の本の存在意義も大きく
揺らいでいること)
★新しい技術が起こす新しい問題
orメディア環境の大きな変化(によって淘汰されゆく
ものがある一方で、その古いものだけが持つ良さが
あるという「いい話」がなされるが、それは本質的
なことを隠蔽するものである、という問題)
or電子書籍を巡る議論
・白眉=同類の中で、特に優れているもの
・エピローグ=後書き・終章←→プロローグ(前章)
・知=知性・知識・知恵。知を伝達する情報(言葉)
☆人間と知を伝達する情報との関係の変化という現実
(→古いものはいざという時に役に立たない)
・別の次元では=別の立場に立つ考えでは
☆人間と知を伝達する情報との関係の変化と、時代を
象徴する力を持つものを、認識するものが、時代を
切り開く文化を守り育てる。
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