夏休みのある一日、信州へ日帰りドライブに出かけた。先月行った八ヶ岳北西麓の蓼科あたりである。10年以上前にもビーナスラインを通って白樺湖に行ったことがあり、景色が懐かしい。中央アルプスを見ながら、5時間位で着くことができた。
奥蓼科温泉郷は、山梨との県境に近い長野県東部の八ヶ岳中信高原国定公園にあり、北八ヶ岳から流れる渋川の渓谷に沿って点在する、明治・澁川・澁・澁の湯の温泉の総称で、これに蓼科中央高原の横谷温泉も含めてもよいだろうか。蓼科温泉郷は北西にある。澁の湯だけが2軒で、他はすべて1軒宿である。標高1,700-1,800mの高地にあり、5月頃でも氷点下になることがあるという。
茅野市街から奥蓼科へは、その名も「湯みち街道」と称される県道で向かうことが多いが、このへアピンカーブが続く山道の脇には三十三体の石仏がひっそりと建てられている。これは湯治に訪れた人々が湯の効能に感謝し、里からここまでの山道の安全を祈る道しるべとして寄進したものだという。この観音様のお加護であるのか、「湯みち街道」では大きな事故はほとんどないという。いずれも自然豊かで自家源泉を有している。
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諏訪湖ハイウェイ温泉(\525)
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泉質は、単純酸性-硫黄泉・単純酸性-ナトリウム-硫酸塩泉・ナトリウム-硫酸塩-炭酸水素塩-塩化物泉・(単純)炭酸鉄泉(含鉄炭酸泉)など、19-41℃位、低温泉が多い。湯の色は、渋の湯・渋は白濁色、明治・渋川・横谷は褐濁色か無色などで、前者は硫黄臭、後者は金気臭がする。リウマチ・胆石・糖尿・胃腸・皮膚病・婦人病などに効能がある。いずれも日帰り入浴ができるが、観光協会加盟の食事処などにある割引券で、入浴料\1,500でも\600になるそうだ。
いずれも個性的な秘湯ばかりだが、京阪神から日帰りでは遠く、3湯ほどを楽しんだだけで、急いで帰ることにした。しかし、飯田・中津川・恵那あたりでそれぞれ5〜10km位渋滞していて、帰宅は11時過ぎとなってしまった。
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奥蓼科温泉郷へのドライブ
▼ 吹田JCT-名神高速2:15-小牧JCT-中央道2:15-諏訪IC-
▼ R152(ビーナスライン)-R299(メルヘン街道)-湯みち街道-
▼ 明治-渋(辰野)-渋の湯または-渋川(保科)-横谷で
諏訪ICより30-50分、京阪神より所要5時間。
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▼東京からでは、高井戸IC-中央道2:30-諏訪IC、または練馬IC-関越・上信越道2:30-佐久ICより-R141-R152-白樺湖-ビーナスライン-ピラタス蓼科ロープウェイ-蓼科湖-R299で1時間強。鉄道では、新大阪-新幹線1:00-名古屋-中央線2:30-茅野駅-タクシー30分(特別割引などあり)、東京からでは新宿-中央線2:15-茅野駅。
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