登別温泉 (北海道)   (登別東IC→地方道)

地獄谷

 夏、5白6日の北海道旅行に出た。2日目、支笏湖から登別に向かった。予定していた洞爺湖には寄らず、直通で行くことにした。途中、コンビニで買ったホタテ弁当を車中で食べた。産地だからか手頃な値段だったが、非常に美味い。13時頃には着き、噴煙舞う倶多楽湖・日和山をドライブし、更にモウモウと辺りが真っ白の地獄谷を散策した。硫黄臭は好きだが、風向きによっては息苦しいほどである。

 登別温泉は、北海道南西部のカルデラ湖である倶多楽湖の西に位置する温泉街で、北には爆裂火口の跡であり源泉供給地である地獄谷があって、今も噴煙をあげている。アイヌ語の「ヌブルベッ」(白く濁った川)に由来する登別は、昔から温泉の湧出量が多かったようだ。現在8,000g/分で「東洋一の湯の里」と言われ、北にカルルス・北東に支笏湖・北西に洞爺湖などの温泉地に囲まれている。

 与謝野晶子・高浜虚子・尾崎紅葉らの文人もよく訪れたようで、明治38年に日露戦争の傷病兵の保養地にも指定されたという。

 泉質は、硫黄泉・酸性泉・放射能泉・石膏泉(カルシウム硫酸塩泉)・茫硝泉(ナトリウム硫酸塩泉)・苦味泉(マグネウム硫酸塩泉)・重曹泉(ナトリウム炭酸水素塩泉)・明礬泉(アルミニウム硫酸塩泉)・緑礬泉(鉄硫酸塩泉)・鉄泉・食塩泉の11種類65-90℃位で、白濁色・硫黄臭といかにも温泉らしい。一般的適応症・動脈硬化・皮膚炎・呼吸器疾患・胃腸病などに効能がある。日帰り入浴は、ほぼどこの宿も可能なようだ。

 泉源の地獄谷の北には、湯元の大湯沼から流れる白濁した湯の川沿いに川をそのまま使った野趣ある天然足湯があり、その数m離れた所には野湯として入浴可能な滝壷もある。また近くには、伊達時代村・クマ牧場・白老アイヌコタンなどもある。


 風情も、効能も、すべてが最高の温泉地である。充分に堪能することができた。明日は、旭川から、動物園・大雪を廻る予定だ。

登別温泉へのドライブ
▼ リムジンバス-関西空港-(2時間)-新千歳空港-R36-千歳IC-
▼ 道央道-登別東IC-道道を北(登別・洞爺方面)に10分で
千歳ICより所要75分(札幌からは90分)



▼ 札幌から高速を利用しないのであれば、R36-千歳-苫小牧-R36-JR登別駅付近-道道を北。鉄道では、JR室蘭本線-登別駅-バス15分、または札幌駅前バスターミナルよりバス90分。
温泉施設 登別 石水亭 第一滝本館 登別グランドホテル
登別 石水亭

大湯沼
【所在】 登別市登別温泉町203
【電話】 0143-84-2255
【時間】 11:00-20:00。
【料金】 【入浴】\700。【宿泊】\7,500-。
【泉質】 硫化水素泉(弱酸性低張性高温泉)68℃,pH3.5。湯は、加水・循環・放流・非加温・非消毒。乳白色・ガス特有の硫化水素臭。血管拡張・生活習慣病・美肌・高血圧・動脈硬化・糖尿・皮膚病に効能。
【施設】 地獄谷より徒歩15分の緑を背景にした川沿いにある、4棟からなる鉄筋8階建大型ホテル(384室)。温泉街の一番奥に位置し、以前は「登別プリンスホテル石水亭」という宿名であった。「大湯沼」から溢れ出る湯が川となり自然の足湯を造っている「遊歩道」へは徒歩5分と一番近い宿。8F洋風ガラス張り空中大浴場・泡風呂・サウナ・7F丸い空中露天(檜風呂・信楽焼き陶器風呂)がある。湯治可。
【評価】 ★★★☆☆湯量は「第一滝本館」に次いで多そうだ。
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湯の川(野湯・足湯)

第一滝本館

地獄谷から見える「第一滝本館」
【所在】 登別市登別温泉町55
【電話】 0143-84-3322
【時間】 9:00-17:00。
【料金】 【入浴】\2,000。【宿泊】\13,000-。
【泉質】 酸性硫化水素泉・含硫黄食塩泉・硫酸塩泉など(7種類)。100%源泉掛け流し(高温のため加水・非加熱・非循環)で、白濁色・硫黄臭。美肌などにも大きな効能。
【施設】 泉源の地獄谷が裏手すぐという好立地の、登別を代表する源泉の宿(399室)。1858年、創始者滝本金蔵は、深山幽谷を分け入ってこの地に辿り着き、伴っていた病に苦しむ妻を入浴させたところ、日ならずして全癒したので、その効能に驚くとともに、休泊所を建て湯治人の世話を始めたのが、この宿誕生の由来だという。まさに温泉天国で、湧出量は当館だけで200万g(ドラム缶1万本分)/1日。1,500坪(バス170台分)の温泉大浴場・浴槽35(家庭の風呂5,000軒分)があり、「美肌の湯」「傷の湯」「癒しの湯」「万病の湯」「鬼の湯」「熱の湯」「美人の湯」と7種類の温泉巡りができる。大ガラス張りの巨大大浴場(洋風石または檜造り内湯・気泡風呂・蒸気風呂・寝湯・打たせ湯・サウナ)からは、地獄谷の眺望が大迫力で迫る。他に、大きな円形と長方形の石造り露天(和風またはローマ風・地獄谷の絶景)・長方形の木造り露天・25mプール・ウォータースライダー・休憩所などがある。食事は、新鮮な魚介類と大地の幸などで、昼食入浴セット\2,500もある。
【評価】 ★★★★★(2008.08.01)本家本元、名実共にNo.1!
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登別グランドホテル

【所在】 登別市登別温泉町154
【電話】 0143-84-2101
【時間】 12:30-16:00・18:30-20:00。月曜・木曜日は18:30-19:30。
【料金】 【入浴】\1,500。【宿泊】\15,000-。
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【泉質】 硫黄泉・食塩泉・明礬泉(アルミニウム-硫酸塩泉)。乳白色。
【施設】 山の緑を背景にしたホテル(261室)。ローマ風大浴場・サウナ・庭園にある屋根付き檜or岩造り露天風呂。P200台。
【評価】 ★★★☆☆温泉街中心部にさしかかった所にある。
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