日光の温泉(中禅寺湖・湯元) (栃木県)   (宇都宮IC→)

男体山(戦場ヶ原より)

 1998年夏、伊豆・福島・栃木・長野へ、4泊5日の旅に出た。太郎と舞も一緒である。3日目は、磐梯熱海から南下し、日光中禅寺湖に向かった。華厳滝も、対岸から見る男体山も、なかなかで見るだけの価値はあった。

 日光湯元温泉は、栃木県最西部の金精峠を越えれば群馬県の老神や沼田という所に位置し、白根山をはじめ2000m級の奥日光連山の麓の大自然に囲まれた湯の湖畔(標高1500m)にある、硫黄の臭いが立ちこめる落ち着いた雰囲気の温泉街である。開湯は奈良時代(1200年前)と古く、日光開山の祖である勝道上人が発見したと伝えられ、明治初期は二荒山温泉と呼ばれ、共同浴場も10ケ所あったという。
 中禅寺湖温泉は、男体山から流れ出た溶岩でできた中禅寺湖畔にある温泉で、湯元の東に位置する。昭和初期には、外国大使の別荘が何十もあったそうで、後に湯元から引湯する宿が多く建つようになり、現在に至っている。

 泉質は、湯元特有の単純硫黄泉(含硫黄-ナトリウム-カルシウム-硫酸塩-炭酸水素塩-塩化物泉)など48-78℃位、掛け流し・乳白色または無色で、いかにも温泉という感じがする硫黄臭がすることが多い。一般的適応症の他に、皮膚病・糖尿病・呼吸器疾患などにも効能がある。日帰り入浴はほとんどの宿で可能である。

 近くには、日光東照宮・いろは坂(日本の道100選)・華厳滝(日本三名瀑の一つ)・中禅寺湖・二荒山神社・竜頭の滝(奥日光三名瀑の一つ)・戦場ケ原(広大な湿原地帯)・吹割の滝(東洋のナイアガラ)・スキー場などがある。

 露天風呂に何度も入り、ビールを飲んで寝た。明日は南信州に向かう予定である。


犬も一緒の旅(背景は栃木ではない所)
日光の温泉(中禅寺湖・湯元)へのドライブ
▼ 東北道-宇都宮IC-日光宇都宮道30分-清滝IC-R120-
▼ いろは坂-華厳滝-中禅寺湖-戦場ケ原-湯ノ湖(日光湯元)で
宇都宮ICより所要60〜100分

中禅寺湖温泉の入口

二荒山神社

湯の湖(湯元温泉)
▼ 関越道では沼田IC-R120ロマンチック街道100分-日光湯元-中禅寺湖。鉄道では、東部浅草駅-特急けごん-日光駅-バス40〜80分、または東京-新幹線50分-宇都宮-普通40分-日光-バス。
温泉施設 日光レークサイドホテル (中禅寺)金谷ホテル (奥日光)ホテル四季彩 (湯元)板屋 (湯守)釜屋旅館 (湯元)ヒルサイド・イン
温泉寺薬師湯 はるにれの湯共同浴場 (奥日光)小西ホテル (奥日光)高原ホテル 休暇村 日光湯元

中禅寺湖温泉
日光レークサイドホテル(湖畔の湯)

中禅寺湖畔
【所在】 日光市中宮祠2482
【電話】 0288-55-0321
【時間】 12:30-18:00。無休。
【料金】 【入浴】\1,000。【宿泊】\12,600-。
【泉質】 硫黄泉(含硫黄-ナトリウム-カルシウム-硫酸塩-炭酸水素塩泉)78℃。湯は、乳白色・大きめの湯の花・適温湯といった特徴。
【施設】 いろは坂・華厳滝(落差97m)のすぐ上の湖畔に位置する、明治27年創業リゾート型の宿(100室)。少し離れたログハウス風の所に湯治場風の木造浴室があり、内湯(20人可・窓より湖の眺め)・貸切湯・休憩室がある。露天はなし。
【評価】 ★★★☆☆
(中禅寺)金谷ホテル

戦場ヶ原(中禅寺湖の西)
【所在】 日光市中宮祠
【電話】 0288-51-0001
【時間】 11:30-14:00。
【料金】 【入浴】\1,000。【宿泊】\23,100-。
【泉質】 硫酸塩-炭酸水素塩泉(硫黄泉)。湯は、非循環・源泉掛け流し(高温のために加水)で、乳白色・微硫黄臭といった特徴がある。糖尿病・高血圧症・痛風などに効能があるが、皮膚が敏感な人には不向き。
【施設】 日光市街の西で男体山麓の中禅寺湖畔のやや西に建つ豪華な雰囲気が漂う宿(59室)。創業130周年の老舗。内湯・樹木に囲まれた開放的な露天岩風呂「空ぶろ」がある。
【評価】 ★★★☆☆
(奥日光)ホテル四季彩

【所在】 日光市中宮祠2485
【電話】 0288-55-1010
【時間】 13:00-20:00。
【料金】 【入浴】\1,000。【宿泊】\18,000-。
【泉質】 硫酸塩-炭酸水素塩泉(硫黄泉)。湯は、「湯元」より引湯し、無色と乳白色・微硫黄臭・湯の花といった特徴があり、美肌・殺菌・解毒に効能がある。
【施設】 日光市街から数km西の「湯元温泉」に行く途中にある、男体山麓の中禅寺湖畔近くの広大な敷地に建つ大規模な新和風の宿(48室)。全室湖畔に面する和室は、窓際に洒落た掘り炬燵を設えているが、湖は木々で見えないのが残念である。洋風内湯・樹木で湖は見えないが白濁湯が素晴らしい庭園屋根付き長方形露天石造り風呂がある。(冬限定)一泊朝食+入浴\8,000というプランもある。
【評価】 ★★★★☆(1998.08)白濁色の露天風呂はやはり良い。
露天風呂(パンフレットより) ⇒
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日光湯元温泉
(湯元)板屋

【所在】 日光市湯元
【電話】 0288-62-2131
【時間】 :00-:00。
【料金】 【入浴】日帰り?。【宿泊】\10,000-。
【泉質】 硫黄泉。湯は、自家源泉・100%掛け流しで、乳白色。
【施設】 湯元観光センター東の「釜屋旅館」より北東で、奥日光の大自然の中に佇む創業150年の老舗の宿。日光白根山が一望できる部屋もある。四季の新緑や紅葉や雪の眺めが優美なガラス張り洋風石造り内湯・自然の緑が眺められる屋根付き露天岩風呂がある。食事は、旬の会席料理・朝粥など。
【評価】 ★★★☆☆
(湯守)釜屋旅館

【所在】 日光市湯元2548
【電話】 0288-62-2141
【時間】 10:00-17:00。土日-15:00。
【料金】 【入浴】\800。【宿泊】\8,000-。
【泉質】 硫黄泉(硫化水素-含石膏-苦味泉)61℃。湯は、3つの源泉所有・掛け流しで、乳白色。
【施設】 湯元温泉バス停・観光センターの南東にある、明治元年創業の老舗宿。日帰りはガーデンハウスで受付。囲いがあるガラス張り内湯・小さな露天岩風呂(混浴)がある。
【評価】 ★★☆☆☆
(湯元)ヒルサイド・イン

【所在】 日光市湯元2536
【電話】 0288-62-2434
【時間】 8:00-11:00・12:30-17:30。不定休。
【料金】 【入浴】\800。【宿泊】\10,650-。
【泉質】 硫黄泉48(77?)℃。は、湯元より引湯・源泉掛け流し100%で、白濁色・硫黄臭・美人の湯の特徴。
【施設】 湯元温泉バス停前の観光センターの南西方向で、湯元スキー場すぐにある宿(10室)。外観は洒落た洋風。湯木造り内湯・屋根付き岩/檜露天岩風呂または檜風呂・貸切露天風呂がある。温泉プール・テニス可。
【評価】 ★★★☆☆
温泉寺(薬師湯)

【所在】 日光市湯元中禅寺立木観音
【電話】 0288-55-0013
【時間】 9:00-16:00(4月中旬〜11月下旬)。
【料金】 【入浴】\500
【宿泊】なし。
【泉質】 単純硫黄泉(含硫黄-ナトリウム-カルシウム-硫酸塩-炭酸水素塩泉)70℃,pH6.4。湯は、自家源泉・自然湧出・非消毒で、灰白濁色。
【施設】 湯元温泉バス停・観光センターより少し北の湯ノ平湿原近くにある、開祖勝道上人が本尊に薬師如来をまつった寺にある温泉。1坪ほどの小さな木造り内湯があるが、窓が小さく閉塞感がある。
【評価】 ★★☆☆☆
はるにれの湯(共同浴場)
【所在】 日光市湯元1068
【電話】 0288-62-2564
【時間】 7:00-18:00。夏は19時まで営業。無休。
【料金】 【入浴】\500。【宿泊】なし。
【泉質】 含硫黄-ナトリウム-カルシウム-硫酸塩-炭酸水素塩泉69℃,pH6.2。湯は自家源泉・湯量豊富・100%掛け流しで、弱酸性・青白濁色・硫黄臭・あつ湯・美人湯の特徴。
【施設】 湯元温泉バス停前の観光センター裏手にあり、湯ノ湖散策の拠点として登山客やスキー客や温泉ファンに人気がある鄙びた木造の湯小屋。2005年11月閉館。「はるにれ」という巨木が連なる林の中から湯が湧出したことから命名したそうだ。窓ガラスが入っていず半露天風で奥日光の林が眺められる7〜8人が入れる岩風呂がある。露天はなし。P:大駐車場がある。
【評価】 ★★☆☆☆
近くの足湯「あんよの湯」 ⇒
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(奥日光)小西ホテル

日光湯元の温泉街(「あんよの湯」は少し右向こうに)
【所在】 日光市湯元2549-5
【電話】 0288-62-2416
【時間】 13:00-21:00。
【料金】 【入浴】\1,000。【宿泊】\13,650-。
【泉質】 硫黄泉(含硫黄-ナトリウム-カルシウム-硫酸塩-炭酸水素塩-塩化物泉)(中性低張性高温泉)70℃。湯は高温のため加水、乳白色。
【施設】 湯元温泉バス停南西の、湖畔近くにある煉瓦色のホテル(44室)。ガラス越しに樹木が眺められる内湯・針葉樹に包まれた開放的な露天岩風呂がある。食事は、田舎懐石など。昼食入浴セットプラン\5,040があり、気軽なスパゲティ\980などもある。一人旅は、料金が1.5倍。貸スキー可。
【評価】 ★★★☆☆
 「高原ホテル」の東隣に建つホテル正面⇒
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(奥日光)高原ホテル

【所在】 日光市湯元2549-6
【電話】 0288-62-2121
【料金】 【入浴】\600。【宿泊】\10,650-。
【泉質】 硫黄泉(ナトリウム-カルシウム-硫酸塩-炭酸水素塩-塩化物泉)。湯は、100%掛け流しで、乳白色(または緑色)・微硫黄臭といった特徴がある。
【施設】 「小西ホテル」南西の大自然に囲まれた所に立地する宿。ガラス張り洋風内湯・低めの囲いの向こうに素晴らしい景観が見える開放的な屋根付き長方形露天岩風呂がある。
【評価】 ★★★★☆
休暇村 日光湯元

【所在】 日光市湯元
【電話】 0288-62-2421
【時間】 11:30-18:00。混雑時は-16:00。
【料金】 【入浴】\750。【宿泊】\8,900-。
【泉質】 単純硫黄泉48℃。湯は白濁色。
【施設】 湯元温泉バス停前の観光センターの南西方向で、湯元スキー場南の湯ノ湖畔にある公共の宿(63室)。ガラス張り和風内湯・囲いの上から自然の緑が眺められる露天石風呂がある。
【評価】 ★★★☆☆
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