left★板書(+発問)★
【四】(結)<小説の結末を考える前向きな「僕」>
(結び)
@「『僕』が考える小説の結末」
〇絵美は婚約者とともに家に帰る
・作家になるのをあきらめたのではなく
<本物の作家になる>ため
↓
〇文学や芸術を志す者は、己に向き合わなねば
ならない
・<己>と向き合って体の底から込み上げてくる
<魂>が求めるもの、本当に書きたいと求める
ものを見出して、作品としてを生み出すべきだ
↓
・絵美は、東京でなくて田舎にいても、日本中の
読者の心を震わせる作品を書けるはずだ
A「前向きに考える「僕」」
〇かまぼこ工場を継ぐ
・<夢を捨てる>のではなく
<敢えていったん夢を突き放す>のであり
それを通して<己と向き合い>
<己の魂>が本当に求めている
作品を生み出すのだ
↓ (前向きな思い)
〇この思いを留めておくための一枚を撮る
・紙束を置き、カメラを手にとった (←効果)
▼〈まとめ〉
『空の彼方』という小説によって、自分の夢と状況を
考えた「僕」は、敢えていったんは夢を突き放して、
己と向き合って己の魂が本当に求めている作品を生み
出して、着実に前向きに生きながら、プロの写真家に
なる夢を実現させて行こうと決意した。
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right★補足(+解説)★
★絵美は作家になる夢をあきらめたのではなく、本物
の作家になるには時期尚早と判断して、夢を手放す
覚悟を決め、まず自分と向き合って、己の内なる魂
が求めるものを理解するべきだと考えた。
☆同じように、自分も敢えて夢を突き放し、己に向き
合い魂をが求めているものを紡いだ作品こそが日本
中の人の心を震わせるのだと考えた。
★前向きに人生を歩もうとする明るさを「僕」に与え
た小説『空の彼方』は、その役割を終えて「僕」の
手を離れる。それは同時に、「僕」がこれまで以上
に強い覚悟を持って、プロの写真家を目指すことで
もあった。このような「僕」の決意を、象徴的に伝
える一文となっている。
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