草津温泉 (群馬県)   (上田菅平→R144または渋川伊香保IC→R145)

西の河原大露天風呂

 真夏に出かけた「日本ロマンティック街道」の旅、1週間の旅程もあっと言う間だ。最終日は草津・志賀である。十数年前にも訪れた所だ。当時は犬も一緒った。硫黄臭も幾分ましだろうと、中心部からやや離れた高台に宿を取った。懐かしくて堪らない。

 草津温泉は、「日本三名泉」の1つで、長野との県境に近い群馬県最北西部の白根山の東側中腹にある、湧出量が日本一の温泉地である。旅館は100軒くらいあるのだろうか。最大の源泉であるシンボルの「湯畑」を中心に、和風旅館や共同浴場が建ち並んでいて、いかにも温泉街らしい独特の情緒が漂っている。湯畑は、湯を外気で冷まして各浴場に送る為の施設らしい。街の西には、500uの広さを誇る「西の河原大露天風呂」もある。

 泉質は、酸性泉・塩化物泉・強酸性硫黄泉・含鉄U-アルミニウム-硫酸塩泉・含食塩酸性硫酸塩泉60℃前後などである。高温で白濁色の酸性硫黄泉が多く、効能も大きい。pH2.0で、一円玉も1週間で消滅するほどである。地元の人々が温泉の恩恵に預かれるようにと、無料で入浴できる共同浴場が18ヶ所あり、観光客も利用できる。日帰り入浴ができる宿も多い。


 観光としては、直ぐ西には万座温泉、北には白根山・ロープウェイ・湯釜・志賀高原スキー場、南には鬼押出しハイウェイを南下すると浅間山・軽井沢などがある。

 独特の温泉情緒が感じられる草津を堪能し、白根山に向かった。硫黄で焼けた岩肌が見える。もう日も暮れそうで、思い出深いロープウェイも乗らない。国道なのに、行き交う車はほとんどない。湯田中を通り過ぎ、信州中野ICに辿り着いたのは、既に真っ暗で、20時は過ぎていただろうか。
 松本・飯田・中津川と、高速を西に駆ける。名古屋から名神に入り、少しホッとする。関西に戻ったのは、翌未明2時半くらいだったろうか。さすがにちょっと疲れた。

草津温泉へのドライブ
▼ 京滋バイパス-名神高速-中央道-長野道-上信越道-
▼ 上田菅平IC-R144-真田-嬬恋-万座鹿沢口-県道(R292)を北で
上田菅平ICより所要100分(京阪神より7時間)
▼ 今回の旅は、日光-R120-(関越道)沼田IC-R145-中之条-万座鹿沢口-県道のコース。(関越道)渋川伊香保ICからは、R17-R353-中之条-R145-万座鹿沢口-R292、また(上信越道)碓氷軽井沢ICからは、R146-R292で1時間半。鉄道では、長野原草津口駅より北西に車25分。
温泉施設 大滝乃湯 大阪屋 奈良屋旅館 ホテル一井 草津グランドホテル 草津温泉館 草津ホテル
西の河原大露天風呂 香草源泉
大滝乃湯

イメージ
【所在】 吾妻郡草津町草津596-13
【電話】 0279-88-2600
【時間】 9:00-21:00。水曜休み(夏・GW・年末年始は無休)。
【料金】 【入浴】\800。【宿泊】なし。
【泉質】 酸性泉。白濁色。
【施設】 湯畑から徒歩5分の温泉街東部にあり、充実した設備と広さがあり様々の湯が楽しめる日帰り入浴施設。5つの浴槽からなる木造の内湯とサウナ、施設名の由来となった大きな湯滝が見え20人以上入れる露天風呂がある。P100台。
【評価】 ★★★☆☆
 イメージ(西の河原公園と大露天風呂) ⇒
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大阪屋
【所在】 吾妻郡草津町356
【電話】 0279-88-2411
【時間】 13:00-15:00。
【料金】 【入浴】\1,000。入浴+手打ち蕎麦=\1,500というプランもある。【宿泊】\18,900-。
【泉質】 塩化物泉(硫黄泉)。「湯畑」から長い樋を通して引湯して温度が下げられるが、加水もする。湯は、源泉が近いので高濃度で、無色(白濁色)・微硫黄臭。
【施設】 シンボルである湯畑の下流に位置し、表は情緒ある温泉街に面し裏は自然豊かな庭園がある宿(31室)。創業1872年で、外観は江戸時代の養蚕農家を再現している。施設は、ガラス窓がある洋風内湯赤御影石風呂・洞1998年に山肌をくりぬいて作られた窟風岩風呂(夜だけの時間交代制)・宿裏側の豊かな自然が感じられる屋根付き露天檜風呂がある。
【評価】 ★★☆☆☆
奈良屋旅館
【所在】 吾妻郡草津町草津396
【電話】 0279-88-2311
【時間】 11:30-16:00。無休。
【料金】 【入浴】\1,200。
【宿泊】\19,000-。
【泉質】 強酸性硫黄泉。
湧出量日本一の草津でも、泉質が良く湯量豊富で、源泉100%(熱い湯を地下で一晩冷ます)。
湯は、白濁色・硫黄臭・湯の花。
【施設】 湯畑のすぐ傍に建つ、創業120年の歴史を感じさせる純和風木造建築の老舗の宿。
湯は、徳川幕府御用達の源泉から引き湯したもの。檜造り大浴場・石造り浴槽・屋根付き露天岩風呂(眺望は期待できず)・家族風呂がある。休憩所もある。
【評価】 ★★★☆☆
ホテル一井
【所在】 吾妻郡草津町411
【電話】 0279-88-0111
【時間】 12:00-15:00(ランチは11:30-14:00)。
【料金】 【入浴】\2,000(日帰り入浴&昼食セットプラン)。要予約。
【宿泊】\14,000-。
【泉質】 酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩-塩化物温泉55℃,pH2.0と95℃,pH1.7。草津にある6源泉のうち2つの源泉を引いて、100%掛け流している。湯は、微濁でトロリとまろやかなものと、透明でサラリとして酸っぱい味のものがある。
【施設】 温泉街中心部の「湯畑」から徒歩1分と真正面に立地し、創業300年の歴史を持つ老舗の宿(125室)。源泉の一番井戸を頂き旅館を始めたことから、「一井」と屋号を付けたと言われ、一番の一の心意気を伝えてきたという。る。最も人気がありそうであるが、「湯畑」周辺はどこの宿も道路が狭く、車では大変である。施設は、壁にインド砂岩と御影石を使用した総石造りで独特の雰囲気が漂う大浴場・和風庭園風の屋根付き石造り露天風呂がある。大理石では溶けてしまうので、強酸性による腐食に強い砂岩を使ったという。日帰り入浴&昼食セットプランは、以前\3,000で15名以上で要予約だったが、少し良くなったようだ。
【評価】 ★★★★☆
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イメージ(「ホテル櫻井」)
草津グランドホテル

【所在】 吾妻郡草津町226-15
【電話】 0279-88-2505
【時間】 X:00-X:00。
【料金】 【入浴】日帰りは実施に向けて検討中。【宿泊】\13,650-。
【泉質】 含鉄U-アルミニウム-硫酸塩泉(強酸性緑礬明礬泉)。湯は、湯畑から汲み上げた源泉を掛け流し(非加温・非加水)で、適度な白濁色・硫黄臭。
【施設】 温泉街中心部から南に外れた静かでやや高台にある宿(40室)。街並みを見下ろし、白根山や志賀高原の山々も望むことができる。また近くにはのんびりと散歩できそうな空間もある。客室は庭に面した8〜10疊の和室。ガラス越しに街を眺められる絶景のタイルも用いた木造内湯がある。露天風呂はない。P30台・バス4台。
【評価】 ★★★☆☆(1997.08)風情はあるが、食事がいまひとつといった印象。
緑 ⇒
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草津温泉館

イメージ(「草津スカイランドホテル」)
【所在】 吾妻郡草津町草津464-35
【電話】 0279-88-2500
【時間】 10:30-19:00。無休。
【料金】 【入浴】\800。【宿泊】なし。
【泉質】 酸性-塩化物-硫酸塩泉。湯は、一日2回入れ替え、無色透明(白濁色)。
【施設】 温泉街西部の国道沿いにある「草津ハイランドホテル」が隣接して併設する日帰り入浴施設。浴槽は4つほどで、サウナ、草津古来の入浴法が経験できる内湯、林が見え森林浴ができる露天風呂がある。P50台。
【評価】 ★★★★☆
草津ホテル

【所在】 吾妻郡草津町479
【電話】 0279-88-5011
【時間】 13:00-17:00。
【料金】 【入浴】\800。【宿泊】\12,000-。
【泉質】 酸性-アルミニウム-硫酸塩-塩化物泉(酸性低張性高温泉)。
【施設】 温泉街西部の「西の河原露天風呂」より東にすぐの所にある、木造3階建て純和風の宿(44室)。創業大正2年で、賑やかな温泉街を望む閑静な高台に位置している。片岡鶴太郎美術館・別館「絹の湯」を併設している。洋風ガラス張り石造り内湯・庭園にあって簾がかかった東屋風屋根付きで板張り木枠の露天風呂・ガラス窓があり檜枠の家族内湯(無料)・足湯がある。P40台。
【評価】 ★★★★☆
西の河原 大露天風呂(公衆浴場)

【所在】 吾妻郡草津町草津521
【電話】 0279-88-6167
【時間】 7:00-20:00・無休。
【料金】 【入浴】\500。【宿泊】なし。
【泉質】 含食塩酸性硫酸塩泉。源泉は、岩間より湧出していて、無色透明で、神経痛・動脈硬化などにも効能がある。
【施設】 温泉街の西500m(「バスターミナル」より徒歩10分)の所にある草津の象徴で、群を抜く広さ(500u)を誇る巨大露天岩風呂。自然に包まれて開放的で山々の眺望が抜群である。P:町営駐車場(\500)利用。外湯巡りの共同浴場(無料)は、他にも18ケ所ある。
【評価】 ★★★★★(1997.08)(2010.08)爽快そのもの。草津に来れば、必ず寄りたい所である。
 西の河原公園と大露天風呂 ⇒
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香草源泉
【所在】 吾妻郡草津町
【電話】 0279-88-
【時間】 日の出-日没。
【料金】 【入浴】無料。【宿泊】なし。
【泉質】 強酸性硫黄泉60℃,pH1.0-1.2。有効な含有成分も多く、玉川温泉と肩を並べる強酸性泉。湯は、無色(微白濁色)・硫黄臭。
【施設】 温泉街北西に位置する「西の河原公園」より北の、「草津国際スキー場」天狗山ゲレンデ駐車場から西に徒歩で行く、「常布ノ滝」より更に北西の標高1700m位(白根山の高所)に位置する、評価は★★★★☆だが、とても行くのが大変な超秘湯。ベル津博士が発見し、「湯畑」前に建つ名門「ホテル一井」の別館「香草温泉」が、明治・大正の頃に、この地の高台にあったと言う。地肌むき出しの自然なままの中での露天岩風呂(元々何もなく自分で風呂を造る・脱衣所なし・水着可)がある。岩肌が硫黄で焼けている所もある、低い山の斜面が望める。
【評価】 危険。硫化水素ガスの発生に要注意。
 イメージ(後生掛温泉)⇒
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