北白川ラジウム温泉 (京都府)   (京都南IC→R1→銀閣寺道)

 北白川ラジウム温泉は、京都市北東部の下鴨・銀閣寺から、比叡山・浜大津に抜ける「山中越え」の道沿いにある。あまり知られていないマイナーな温泉で、言わば秘湯である。鄙びた温泉宿が山間に2つあり、辺りは自然豊かで緑が鬱蒼としている。交通量が意外と多く、駐車はやや難儀だが、70歳位の白髪頭の老人が親切に誘導してくれるようだ。
 歴史を感じさせる木造の建物に一歩足を踏み入れると、座布団が置かれた畳敷きの大部屋もあり、中でのんびりと食事や休憩ができそうで庶民的な感じである。

 泉質は、単純弱放射能冷鉱泉17℃、無色(微濁)・無臭・飲用可で、湯は循環加温している。内湯が2つあるだけだが、窓を全開すれば露天風呂のようで、正面に山の斜面の緑も眺められ、悪くはない。
 湯は裏山に湧出し、全国でもトップクラスのラジウム含有量を誇り、山陰三朝よりも濃いと言う人もいるそうだ。効き目が強いのか、皮膚病・糖尿病風の人や老人が多いようだ。しかし、若いカップルもいる。湯気の中のラジウムが体を内から温め、湯の中のミネラルが体を外から温める、二重の温熱効果により、万病に特効があるという。料理も、全て温泉水で調理され、まろやかな味が素材を引き立てるそうである。


 有名な温泉地が全国にはたくさんあるが、こんな庶民的雰囲気の鄙びた秘湯も乙なものである。琵琶湖からの帰りに立ち寄ったが、ちょっとした旅をしたような気分で、帰途に着いた。車内に流れるイタリア映画「刑事」の主題曲などが、つい上下の目蓋を仲良くさせる。ふと驚いたように前を見れば、大きな真ん丸の太陽が堪らないほど眩しかった。


山の緑を背景とする宿 ⇒
北白川ラジウム温泉へのドライブ
▼ 名神高速-京都南IC-R1-JR京都駅-五条堀川-堀川通-今出川通-
▼ 銀閣寺道-白川通-数百m北-県道山中越え-比叡山方面-地蔵谷で
京都南ICより所要1時間半
▼ (名神)京都東ICからは、西大津バイパス(R161)-近江神宮(皇子山)-県道山中越え-比叡山ドライブウェイ入口-西(下鴨方面)で20分。鉄道では、JR京都駅-バス40分、または(京阪電車)三条駅-バス20分-地蔵谷下車。

温泉施設 北白川天然ラジウム温泉
北白川天然ラジウム温泉

【所在】 京都市左京区北白川地蔵谷1-244
【電話】 075-781-4525
【時間】 9:00-22:00.。第2,4,5火曜日休み。
【料金】 【入浴】\1,380(小生は\1,450支払ったが)。【宿泊】\12,500-。
【泉質】 単純弱放射能冷鉱泉17℃。湯は、循環加温。無色(微濁)・無臭・飲用可で、皮膚病・糖尿病にも効能。
【施設】 下鴨・銀閣寺から比叡山・浜大津に抜ける山中越えの道沿いにある秘湯の宿(10室)。施設は、眺めが良い小さなタイル内湯・窓を全開すれば露天風呂のような岩造り内湯がある。食事は、丼などの他に、寿セット\8,100などもある。料理は全て温泉水で調理され、まろやかな味が素材を引き立てるようだ。P5台位(やや窮屈)。すぐ北に隣接して、同じ源泉の「不動温泉」がある(入浴\1,200)。
【評価】 ★★★☆☆(2008.04)
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