不老ふ死温泉 (青森県)   (大鰐弘前ICまたは浪岡IC→R101)

 夏休み、1週間の東北旅行に出た。5日目、以前から念願の「不老ふ死温泉」に行った。あいにく悪天候で、JR五能線に沿って走る国道からの日本海は、期待に反し曇った風景であった。しかし、到着する頃には快晴となり、綺麗な碧い空と海を見ることができたのは、幸運であった。

 不老ふ死温泉は、秋田との県境に近い青森県最南西部の、日本海に突き出た黄金崎近くにある温泉である。すぐ南東には、「世界自然遺産」登録地となった白神山地が迫っている。世界最大級を誇るブナの原生林が、動植物をはじめとする多種多様な生態系を育む生命の母なる森林だ。主峰白神岳などの山並みはすぐ南の「ウェスバ椿山」から望める。海と山、自然そのものが美味しい所だ。旅館は2軒で、舮作駅の南にも「みちのく温泉」がある。

 泉質は、1つは含鉄-ナトリウム-塩化物-強塩泉(食塩泉・高張性中性高温泉)・53℃,pH6.6、もう1つは含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物-強塩泉(含炭酸強食塩泉)60℃.pH6.6。源泉掛け流しで、濃黄褐濁色または茶濁色・無臭・温め(湯船)で、塩味がする。神経痛・リウマチ・皮膚病などにも効能があり、美人の湯である。いずれも日帰り入浴ができる。


 観光は色々あるが、とりあえず予約している八甲田に向け、先を急ぐことにする。秘湯とされる大荷・酸ヶ湯温泉にも是非寄って行きたいからだ。

不老ふ死温泉へのドライブ
▼ 東北道-浪岡IC-津軽道-R101-五所川原-
▼ 深浦-舮作駅-北に1kmで
浪岡ICより85km所要2時間
▼弘前城・岩木山を通る大鰐弘前ICからは2時間10分、青森・秋田からは2時間30分、秋田道能代南ICからは1時間30分。鉄道では、JR東京駅-青森駅-舮作(ヘナシ)駅-で7時間40分。
温泉施設 (黄金崎)不老ふ死温泉 (巨大水車の宿)みちのく温泉
(黄金崎)不老ふ死温泉

【所在】 西津軽郡深浦町舮作下清滝15
【電話】 0173-74-3500
【時間】 8:00-16:00、新館は-14:00。
【料金】 【入浴】\600。【宿泊】\10,650-。
【泉質】 含鉄-ナトリウム-塩化物-強塩泉(食塩泉・高張性中性高温泉)53℃,pH6.6。極めて濃厚で、主成分は、Na 6634・K 350・Mg 991・Ca 981・Cl 14130・SO4 1417・HCO3 979・遊離CO2 208 mg/kg。地下200mより湧出400g/分・源泉湯(掛け流し・加水=高温のため)、濃黄褐濁色・無臭・温めで、強塩味がする。
【施設】 千畳敷のような大自然そのままの海辺に、露天岩風呂がある湯宿(68室)。建物は、宿泊者の旅館と日帰り入浴者の施設とに分かれている。洋風ガラス張り内湯・海辺にあって開放的な瓢箪形をした露天岩風呂(混浴1女1)・日本海パノラマ展望風呂・サウナがある。名物の露天風呂は、レストランからも見えるほどで、遮る物があまりない。雄大な日本海を一望し、夕陽の眺めは特に美しいようだ。但し、日帰り入浴できるのは16時までで、天候により利用できない場合がある。一人旅の宿泊はプラス\3,000。食事は、日本海の海の幸など。P100台。
【評価】 ★★★★★(2009.08)開放感と絶景はすごい。
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露天入口(左が混浴・右が女性)

露天
(巨大水車の宿)みちのく温泉

五能線を走る列車(ウェスバ椿山駅にて)
【所在】 西津軽郡深浦町舮作鍋石76-2
【電話】 0173-75-2011
【時間】 10:00-20:30、無休。
【料金】 【入浴】\450。【宿泊】\8,000-。
【泉質】 含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物-強塩泉(含炭酸強食塩泉)60℃.pH6.6。湧出119g/分・CO2含有量No1。湯は、100%天然温泉、茶濁色・温めの湯・白美人の湯で、塩味がする。
【施設】 眼前に日本海があり白神山地を背にする、巨大水車(日本一)がある湯宿(49室)。不老ふ死温泉より2km・舮作駅より1km南に位置し、駅より徒歩20分である。ガラス張り青森ヒバ造りの四角形の内湯2・サウナ・屋根付き東屋風ヒバ造り露天風呂2(日本海と五能線列車の眺め)がある。P70台。
【評価】 ★★★☆☆(2009.08)泉質が良くなかなか風情がある。
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