(南信州) 昼神・南木曾温泉 (長野県)   (園原ICまたは飯田山本IC→R256)

阿智川沿いの温泉街

 (名神)米原・一宮を過ぎ、小牧から中央道に乗った。向かうのは、南信州昼神である。1997年に訪れたことがあるが、その時は2匹の犬も一緒だった。散歩の際、サラサラ流れる川の音で、橋を渡るのを怖がっていることがあった。もう13年が経つのか、堪らなく懐かしい。今回は9月下旬、まだ紅葉はしていない。

 昼神温泉は、岐阜県境に近い長野県南西部に位置し、中央アルプス南端の恵那山東麓の阿智川沿いにある、南信州最大の温泉地である。旅館は20軒くらいあるだろうか。山の緑に囲まれた中を渓流が流れ、落ち着いた風情が感じられる所である。すぐ西は中津川で、近くには旧「中山道」の「馬籠」「妻籠」といった有名な宿場町が点在している。確か、島崎藤村『夜明け前』の舞台だった所だ。狭い道の両側に旅館や茶屋などが軒を連ねている、どこか日本の原風景のような所だ。

 「ヒルガミ」という地名の由来は、古代に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が「蒜(ヒル)」で山の「神」を退治したことにあるらしい。湯は久しく途絶えていたが、1973年国鉄トンネル試掘中に再び湧出するようになったそうだ。(プロ野球)中日の落合監督が現役の頃に体を鍛えたという「落合ロード」というものがある。同じく中日と阪神の監督を歴任した星野仙一氏も婦人の在所があったという縁で、優勝する毎に選手と共にこの昼神で幾度も祝勝会をしたそうで、その際の写真や色紙が掲げられている宿もある。

 泉質は、単純泉・(アルカリ性)単純硫黄泉・含ナトリウム硫黄泉30〜43℃位、無色・無臭で、結構ヌルヌル感がある。神経痛・リウマチ・痛風・皮膚病・糖尿病などに効能があるようだ。2007年には、単純硫黄泉56℃の新源泉(330g/分)も湧出したようだ。日帰り施設が幾つかあり、一般の宿も昼食セット(\2,500〜5,000)であればどこも日帰り入浴OKであるようだ。


 観光としては、数十km西に奇岩・怪石が並び、秋には峡谷に紅葉が広がる恵那峡がある。また、北東には駒ヶ根、北には濁河温泉、北西には南木曽・下呂などもある。ワイルドな道がある所もあり、なかなか面白い所でもある。


妻籠宿(パンフレットより)

(南信州)昼神温泉へのドライブ
▼ 京阪神-名神高速2時間-小牧JCT-中央道1時間-
▼ 園原IC(飯田ICの西)より-県道を北東-R256を東で10分
小牧JCTより所要70分
▼ 東京からは、中央道2時間-飯田IC-(R153-R256を)南西10km。鉄道では、JR名古屋駅-中央線-飯田駅-車30分。
温泉施設 (癒楽の宿)清風苑 (ユルイの宿)恵山 湯元ホテル 阿智川 (湯多利の里)伊那華(イナカ) (リフレッシュin)昼神の森
(南木曾温泉)木曽路館
(癒楽の宿)清風苑

【所在】 下伊那郡阿智村昼神温泉
【電話】 0265-43-4141
【時間】 12:00-15:00。
【料金】 【入浴】\1,050
【宿泊】\14,700-。
【泉質】 硫黄泉。湯は、無色。
【施設】 阿智川の東側で、R256の西側の県道沿いにある6階建の宿。大浴場・サウナ・屋根付き露天岩風呂・家族湯・砂塩風呂(有料)がある。
【評価】 ★★☆☆☆
(ユルイの宿)恵山

【所在】 下伊那郡阿智村智里昼神温泉郷
【電話】 0265-43-3188
【時間】 11:00-14:00。
【料金】 【入浴】\1,000。【宿泊】\15,750-。
【泉質】 単純温泉?。湯は、無色。
【施設】 阿智川の東のR256沿いにある6階建の宿。「ユルイ」とは「囲炉裏」のことで、「ちょっと寄ってゆっくりして行け」という心が込められているそうだ。大浴場・サウナ・屋根付き露天岩風呂がある。川に面していず、眺望はいまひとつだろうか。
【評価】 ★★★☆☆旅行社のパンフレットでよく見かける宿である。
湯元ホテル 阿智川

【所在】 下伊那郡下伊那郡阿智村智里503-115
【電話】 0265-43-2800
【時間】 ?:00-?:00。
【料金】 【入浴】\5,000(要食事)。【宿泊】\15,750-。
【泉質】 単純温泉・(含ナトリウム)硫黄泉pH9.8。湯は、加温・循環濾過で、無色・微硫黄臭・ツルツル感。糖尿病にも効能。
【施設】 阿智川の西の県道沿いで大庭園がある、6階建の湯元の宿(115室)。創業1975年で、昼神では最も規模が大きく、風格も感じられる。施設は、大ガラス窓に面した洋風石造り大浴場・洞窟風呂・サウナ・滝を望み非常に開放感がある奇岩大露天風呂がある。夜の喉自慢大会・朝市などが以前はあった。就寝中も聞こえてくるせせらぎの音も、なかなかのものである。日帰り入浴のみは不可で、昼食セットプランを前もって予約しておく必要がある(非常に残念!)。
【評価】 ★★★★☆(1997.07)(2010.09)2回目の時は、予約なしの日帰りだったために入浴を断られてしまった。遠く関西から来たのに、前に宿泊した際の良い思い出と好印象が害され、残念である。★★★☆☆にしておこう。
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(パンフレットより)
(湯多利の里)伊那華(イナカ)

【所在】 下伊那郡阿智村智里503-294
【電話】 0265-43-2611
【時間】 10:30-14:30(昼食は11:30-14:00)。
【料金】 【入浴】\2,650(要食事、土日は\3,300)。【宿泊】\12,000-。
【泉質】 単純硫黄泉(アルカリ性低張性低温泉)30℃,pH9.9。湯は、加温・循環濾過で、無色・無臭・ヌルヌル感。
【施設】 阿智川の西側の県道の入口の川沿いにある、眺望も良い4階建の宿(59室)。中日・阪神監督であった星野仙一氏が、優勝祝勝会を選手と幾度もした宿で、その際の写真や筆跡が館内に掲示されている。また、いつも誰か楽しんでいる巨大な足湯が2F露天風呂の隣にあり、オープンキッチンの食事処と共に、山や渓流の望める眺めが抜群である。特に、女性にとっては「温泉三昧の宿」で、全体的な雰囲気として昼神No.1だろうか。施設は、大ガラス窓に面した洋風石造り大浴場・気泡風呂・サウナ・露天檜風呂・山や街や川が望める大きな露天岩風呂・打たせ湯・貸切・岩盤浴などがある。日帰り入浴のみは不可だが、「日帰り温泉+ランチバイキング」プランがあり、予約しておかなくてもよく、食事内容も良心的である。P50台。
【評価】 ★★★★☆(2010.09)予定外だったが、たいへんなお気に入りになった。

昼食バイキング
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川に面した露天風呂

巨大な足湯
(リフレッシュ イン)昼神の森
【所在】 下伊那郡阿智村智里567-10
【電話】 0265-43-4321
【時間】 10:30-22:00。
【料金】 【入浴】\1,000。【宿泊】\9,240-。
【泉質】 アルカリ単純硫黄泉。湯は、無色無臭・美人の湯。
【施設】 阿智川の西側で「湯元ホテル阿智川」より南で「伊那華」より山側にある、レザープールなどもあって家族向けの庶民的な宿(45室)。大浴場・大露天岩風呂がある。テニス可。P150台。
【評価】 ★★☆☆☆
山の緑を背景とする宿 ⇒
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京滋バイパス ⇒ 瀬田東JCT ⇒ 名神高速 ⇒ 小牧JCT ⇒ 中央道 ⇒ 恵那 ⇒ 中津川 ⇒ 園原IC ⇒ 県道 ⇒ R256 ⇒ (南信州)昼神温泉⇒ R256 ⇒ 南木曽温泉
南木曾温泉 (長野県)   (園原IC→R256)
木曽路館・ホテル木曽路

【所在】 木曽郡南木曾町吾妻2278
【電話】 0264-58-2046
【時間】 10:00-20:45。
【料金】 【入浴】\700。【宿泊】(ホテル木曽路\12,000-)。
【泉質】 アルカリ性単純温泉28〜39℃,pH9.8。湯は無色。
【施設】 岐阜・愛知との県境に近い長野県最南西部の木曽路・妻籠宿の奥座敷にあり、近隣の山々の眺めが素晴らしい日帰り温泉の大型ドライブイン。山間で夏も涼しそうな国道沿いにあり、すぐ西には「ホテル木曽路」(\12,000〜)もある。敷地18万坪で、1号井戸・2号井戸と2本あり、湯量豊富(地下1,500mより湧出594g/分=855d/日)。中央アルプス南端の霊峰「南木曾岳」に降った雨が、長い年月をかけ鉱物や火山ガスを溶解して火山熱も吸収して、再び地表に湧きだしたものである。洋風ガラス張り内湯・サウナ・南信随一の広さで木曽の山々が眺望できる開放的なパノラマ露天大岩風呂・休憩室などの施設がある。食事は、秋の松茸料理が美味しそうだ。他に、買物・蕎麦打ち(\1,050/40分)や檜箸作り(\630/30分)体験なども楽しめる。P150台・バス50台。アクセスは、園原ICからR256で40分、中津川ICからR19-R256で35分。鉄道では、JR中津川駅よりシャトルバスで15分。
【評価】 ★★☆☆☆(2010.09)
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(パンフレットより)