伊豆の東海岸は、熱海・伊東が有名だが、その南にも良い温泉がある。大川・北川・熱川・稲取といった東伊豆温泉郷や、赤沢・河津などの温泉で、海に平行して南北に走る伊豆急や国道沿いに、それらは点在している。そして、(大川)磯の湯・(北川)黒根岩・(熱川)高磯の湯という、波打ち際にあって開放的で眺望抜群の公共露天風呂も3つあるだ。今までにも幾度か訪れたが、今夏は一人でやってきた。2泊3日の気楽な旅である。
名神高速でなく名阪道を利用した。四日市から乗った伊勢湾岸道は、ほとんどの車が120km位でビュンビュン走っている。豊田から東名高速に入った。浜名湖SAで休憩し、名物の鰻丼を食べる。人がいっぱいのレストランの窓からは、明るい湖が広がりを見せていた。いつものことだが、静岡県由比の風景も最高であった。太平洋が陽光を眩しく反射させながら青々と美しく、向こうには壮麗な富士が気高くそびえている。 沼津まで5時間、その後、高速を下り伊豆中央道(R136)を南に走った。修善寺で1泊、天城峠・大滝温泉を過ぎ、湯ヶ野でもう1泊して、3日目に東海岸へ出た。
東伊豆温泉郷は、静岡県東部に位置する伊豆半島の熱海・伊東より南にある温泉地で、熱川・稲取といった大きな温泉街もある。 熱川は、温泉脈の真上にあって湯量豊富で、バナナ・ワニ園もその熱を利用しているようだ。日帰り入浴可(11:00-16:00で\1,000位)の宿が多く、\1,200で有名ホテル12の温泉が平日は入り放題という「湯巡り倶楽部」(GW・夏休み・年末年始は除外)もある。 南に位置する稲取は、金目鯛など多くの海の幸が水揚げされる稲取漁港近くの温泉街だが、日帰り入浴不可の宿が多いようだ。
泉質は、ナトリウム-カルシウム-塩化物-硫酸塩泉・ナトリウム-塩化物泉・単純温泉など40-99℃、無色・無臭で、神経痛・リウマチ・皮膚病・創傷などに効能がある。北に位置する大川・北川を含め、東海岸では硫酸塩泉や食塩泉が多いようだ。
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近くには、ロープウェイがある箱根・遊覧船が浮かぶ芦ノ湖・白濁湯の強羅・歴史ある下田など色々とある。東京の人達に箱根や伊豆の人気が高い理由がわかるような気がする。
目の前の滝に時間を忘れた大滝温泉も、波打ち際にあって大海原に見とれた東伊豆の公共露天風呂も、どれだけいても飽きることがない。昼過ぎになり、陽が少し西に傾きかけてきた。名残惜しいが、湯河原・箱根を通って御殿場に向かい、東名に乗って関西への帰途に着いた。
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東伊豆温泉郷へのドライブ
▼ 京阪神-名神90分-東名150分-沼津IC-R136-修善寺-冷川-
▼ 中伊豆バイパス-伊東-R136-赤沢-大川-北川-熱川-稲取で
沼津ICより所要2時間前後(京阪神からは6時間半)
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▼ 東京からは東名-小田原厚木道-R135-伊東-熱川-稲取で3時間、または箱根ターンバイク-伊豆スカイライン。鉄道では、京阪神-新幹線3時間-熱海-伊豆急行70分-稲取-徒歩10分前後、東京からは直通「踊り子号」120〜135分-伊豆熱川駅〜稲取駅-徒歩。
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(1995.08) |
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