東伊豆温泉郷 (静岡県)   (沼津または厚木IC→R135)

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 伊豆の東海岸は、熱海・伊東が有名だが、その南にも良い温泉がある。大川・北川・熱川・稲取といった東伊豆温泉郷や、赤沢・河津などの温泉で、海に平行して南北に走る伊豆急や国道沿いに、それらは点在している。そして、(大川)磯の湯・(北川)黒根岩・(熱川)高磯の湯という、波打ち際にあって開放的で眺望抜群の公共露天風呂も3つあるだ。今までにも幾度か訪れたが、今夏は一人でやってきた。2泊3日の気楽な旅である。

 名神高速でなく名阪道を利用した。四日市から乗った伊勢湾岸道は、ほとんどの車が120km位でビュンビュン走っている。豊田から東名高速に入った。浜名湖SAで休憩し、名物の鰻丼を食べる。人がいっぱいのレストランの窓からは、明るい湖が広がりを見せていた。いつものことだが、静岡県由比の風景も最高であった。太平洋が陽光を眩しく反射させながら青々と美しく、向こうには壮麗な富士が気高くそびえている。
 沼津まで5時間、その後、高速を下り伊豆中央道(R136)を南に走った。修善寺で1泊、天城峠・大滝温泉を過ぎ、湯ヶ野でもう1泊して、3日目に東海岸へ出た。

 東伊豆温泉郷は、静岡県東部に位置する伊豆半島の熱海・伊東より南にある温泉地で、熱川・稲取といった大きな温泉街もある。
 熱川は、温泉脈の真上にあって湯量豊富で、バナナ・ワニ園もその熱を利用しているようだ。日帰り入浴可(11:00-16:00で\1,000位)の宿が多く、\1,200で有名ホテル12の温泉が平日は入り放題という「湯巡り倶楽部」(GW・夏休み・年末年始は除外)もある。
 南に位置する稲取は、金目鯛など多くの海の幸が水揚げされる稲取漁港近くの温泉街だが、日帰り入浴不可の宿が多いようだ。

 泉質は、ナトリウム-カルシウム-塩化物-硫酸塩泉・ナトリウム-塩化物泉・単純温泉など40-99℃、無色・無臭で、神経痛・リウマチ・皮膚病・創傷などに効能がある。北に位置する大川・北川を含め、東海岸では硫酸塩泉や食塩泉が多いようだ。



 近くには、ロープウェイがある箱根・遊覧船が浮かぶ芦ノ湖・白濁湯の強羅・歴史ある下田など色々とある。東京の人達に箱根や伊豆の人気が高い理由がわかるような気がする。

 目の前の滝に時間を忘れた大滝温泉も、波打ち際にあって大海原に見とれた東伊豆の公共露天風呂も、どれだけいても飽きることがない。昼過ぎになり、陽が少し西に傾きかけてきた。名残惜しいが、湯河原・箱根を通って御殿場に向かい、東名に乗って関西への帰途に着いた。


東伊豆温泉郷へのドライブ
▼ 京阪神-名神90分-東名150分-沼津IC-R136-修善寺-冷川-
▼ 中伊豆バイパス-伊東-R136-赤沢-大川-北川-熱川-稲取で
沼津ICより所要2時間前後(京阪神からは6時間半)
▼ 東京からは東名-小田原厚木道-R135-伊東-熱川-稲取で3時間、または箱根ターンバイク-伊豆スカイライン。鉄道では、京阪神-新幹線3時間-熱海-伊豆急行70分-稲取-徒歩10分前後、東京からは直通「踊り子号」120〜135分-伊豆熱川駅〜稲取駅-徒歩。
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(1995.08)
温泉施設 赤沢温泉露天風呂 大川温泉磯の湯(公共) 北川温泉黒根岩風呂(公共) 熱川温泉高磯の湯(公共) 稲取温泉一望閣
赤沢温泉 共同露天風呂
【所在】 伊東市赤沢浮山
【電話】 0557-54-3813(民宿「砂場」)
【時間】 0:00-24:00。無休。
【料金】 【入浴】無料。【宿泊】なし。
【泉質】 含食塩硫酸塩泉40℃位。湯は、掛け流し・無色・微温(清掃していないのか、少しぬめった感じ)。
【施設】 伊東市の南端の赤沢海岸の民宿「砂場」近くにある、位置はわかりにくいが眼下に大海原の眺望が開けている露天風呂。「赤沢日帰り温泉館」とは全く別で、何百mか西に位置している。トイレの他は脱衣所も何もない、池と見間違うような、小さい混浴のコンクリート造り露天風呂が1つある。女性はちょっと無理かもしれないが、トイレは綺麗なので水着に着替えたらよいかもしれない。大きさは6〜7人入れる位である。前が海水浴場なので夏は利用者が多いようだ。湯は、無色で微ヌルヌル感があるが、微温くて冬はちょっと無理なようだ。P20台位(夏は有料)。アクセスは、伊東-城ケ崎-伊豆高原-R135-赤沢温泉の看板で曲がる-民宿「砂場」-海岸の公衆トイレ-一段下の隠れた岩場。鉄道では、JR伊東駅より南にバス40分。
【評価】 ★★★☆☆大した事はないが、ちょっと面白い。
大川温泉 磯の湯(公共露天)
【所在】 東伊豆町大川温泉
【電話】 0557-22-0248
【時間】 12:00-18:00。
【料金】 【入浴】\500/1時間。金土日祝は11-20時。【宿泊】なし。
【泉質】 含石膏芒硝弱食塩泉(ナトリウム-カルシウム-塩化物-硫酸塩泉)70℃,pH8.2。湯は、掛け流し、無色透明・塩味。
【施設】 熱川・稲取などの大きな温泉が海沿いに点在する東伊豆温泉郷の入口に位置する大川温泉にある公共露天風呂。国道沿いに「大川温泉」の看板はあるが、寂れた感じで温泉地という感はあまりない所にある。小さな漁師町の共同浴場だが、休日は人気がかなりあるようだ。波打ち際にあって開放感があり、相模湾が眺められる石組み露天風呂は、男女別にあるが、高い塀や石垣に囲まれていて湯船からは海は見えない。大きさは5人位入れる程度で、底は砂でザラザラしている。間がカーテンで仕切られ簡単な棚があるだけの簡易的な脱衣所もある。P5台位。アクセスはR135-伊豆急大川駅-屋根に露天風呂と書いた小屋-小さな漁港の隣-土管のようなトンネル-海岸沿いすぐ(駅から徒歩6〜7分)。
【評価】 ★★★☆☆(2005.07)東伊豆の3公共露天は最高である。
北川温泉 黒根岩風呂(公共露天)
【所在】 東伊豆町北川温泉
【電話】 0557-23-3997
【時間】 6:30-9:30・16:00-23:00。金土日祝13:00-23:00。
【料金】 【入浴】\600/1時間。【宿泊】なし。
【泉質】 ナトリウム-カルシウム-塩化物-硫酸塩泉(含石膏弱食塩泉)。湯は、掛け流し、無色透明・塩味。
【施設】 国道を横にそれた海沿いの道路下にある、自然なままの公共露天風呂。大海原と温泉街が眺望できる波打ち際の露天岩風呂は混浴(水着不可・バスタオル可)だが、女性専用時間(19-21時)が設定されている。荒天時は休み。P5台。アクセスは、R135-伊豆急北川駅付近より0.8km北-県道を海側すぐ(駅より徒歩10分)。
【評価】 ★★★★★(2005.07)開放的で外から丸見えである。
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熱川温泉 高磯の湯(公共露天)
【所在】 東伊豆町奈良本975
【電話】 0557-22-2840
【時間】 9:30-17:00。無休。
【料金】 【入浴】\500(夏は\600)。【宿泊】なし。
【泉質】 ナトリウム-塩化物-硫酸塩泉(含石膏弱食塩泉・弱アルカリ性低張性高温泉)99℃。湯は、掛け流し、無色・無臭。
【施設】 伊豆熱川駅や温泉街より北東の海浜プール奥にある、プールを改造したような公共露天風呂。伊東の南にある有名な海沿い公衆浴場(磯の湯・黒根岩風呂・高磯の湯)の一つだが、黒根岩と違って時間に融通がきくので便利だ。波打ち際にある大きく丸い露天岩風呂は、20人くらい入れ、大海原を眺めることができる。駐車場はないが、近くの道路に数台駐車できそうだ。アクセスは、R135-駅-海岸へ-旅館街とは反対の北に海沿いすぐ(駅より徒歩15分)。
【評価】 ★★★★☆(2005.07)大海原が開放的でたまらない。
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稲取温泉 一望閣

(パンフレットより) ⇒
【所在】 東伊豆町稲取2992-2
【電話】 0557-95-2800
【料金】 【入浴】日帰り?。【宿泊】\14,500(現在は\10,000)-。
【泉質】 単純温泉。湯は、無色・無臭。
【施設】 海沿いの温泉街から少し離れた山の手にあるので夏もやや涼しげで眺望が良い、全室オーシャンビューの宿。高台の木陰に駐車できるので、犬などのペットを連れて行き夜は車内で寝かせる場合は好都合である。施設としては、ガラス張り洋風内湯・街や海を見渡す眺望の良い露天岩風呂などがある。食事は、もりろん海の幸が中心である。
【評価】 ★★☆☆☆(1995.08)真夏の暑い頃に宿泊したが、空調設備が不調で入浴後はたいへんだったのを記憶している。
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