1週間の東北秘湯巡りの旅に出た。裏磐梯-岩手八幡平-乳頭-不老ふ死(鯵ヶ沢)-猿倉(八甲田)-山形蔵王のコースだ。5泊目は、八甲田南東の「猿倉」である。「ねぶた祭り」など色々あったが、露天からの眺望を楽しめる、まだ十分に明るい頃に着くことができた。
八甲田・十和田の温泉は、十和田八幡平国立公園内で、青森県南部の八甲田山の南中腹・十和田湖の北に点在する幾つかの山間の温泉である。 八甲田は、明治時代に陸軍の雪中行軍訓練で大量の凍死者が出た事件があり、記念碑にも記され、新田次郎の小説ともなった所でもある。冬は雪の多い秘境で、風情があり効能の優れた個性的な一軒宿の温泉が多い。湯治客が絶えず、現在も秘湯ブームの中で人気が高い。日帰り入浴は、どの宿もOKである。
泉質は、(含石膏)酸性硫黄泉・硫化水素泉・単純泉・含土類石膏芒硝泉・ラムネ泉など38-64℃位、やや青みがかった白濁色・硫黄臭・湯の花が素晴らしく、ほとんどで糖尿病・高血圧・脳卒中・肝臓病・胆嚢症・呼吸器病・皮膚病などに効能がある。食事は、わらび・きのこ・山うど・じゅんさいなどの山菜や岩魚の塩焼きや骨酒などが美味しい。
観光としては、標高1,323mの八甲田山頂まで10分の空中散歩をすれば、眼下に壮麗な樹海が広がる八甲田ロープウェイには乗ってみたいものである。また、渓流美が全国的に知られる奥入瀬渓流の散策や、遊覧船での十和田湖周遊もしたいものである。もちろん、岩魚釣り・ハイキング・登山・スキーも良い。
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乙女の像
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猿倉・酸ヶ湯・青荷を楽しんだ後、今回は蔦・温川をあきらめ、大急ぎで南下した。京阪神まで車で帰るには、途中で一泊しなければならず、強行軍なのだ。午後2時頃、奥入瀬渓流・銚子大滝・十和田湖に立ち寄り、高速で一気に山形蔵王まで突っ走った。ここも硫黄の香りに胸ときめく蔵王には、夕方6時半頃についた。温泉・食事・温泉・ビールと楽しみ、流石に夜は熟睡できたようだ。
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酸ヶ湯・猿倉温泉(八甲田の南東)へのドライブ
▼ 京阪神-北陸・東北道13時間-黒石IC-R102-R394-R103-
▼ 酸ヶ湯-猿倉-蔦温泉-奥入瀬渓流-十和田湖北東(子の口)で
黒石ICより酸ヶ湯温泉まで所要45分(30km)
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▼東京からでは黒石ICまで東北道8時間、また、青森中央ICからでは-R103(ゴールドライン)-八甲田山-酸ヶ湯温泉で50分(30km)。鉄道では、JR青森駅より酸ヶ湯温泉までバス70分(\1,600)。
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青荷温泉(八甲田の南西)へのドライブ
▼ 東北道-黒石IC-R102-道の駅「虹の湖」-左折して山道-
▼ 青荷温泉-温川温泉-十和田湖南西(休屋)で
黒石ICより青荷温泉まで所要40分
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▼鉄道では、東京-新幹線3時間-八戸-100分-弘前-30分-黒石駅-バス40分-道の駅「虹の湖」-送迎シャトルバス20分。飛行機では、羽田空港-JAL70分-青森空港-タクシー60分-道の駅「虹の湖」-送迎シャトルバス。
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