left★板書(+発問)★
【四】(結)現代の見方と異なり多様だった原始社会
(結び)
@<実態とは少し異なる>形で描かれた
<原始社会の姿>の三つの例
↑(ナゼ描カレタカ)
・これらは現代の社会を変革していこうという運動
に関わる (→産物)
=現在のありようは、不可避のものではなく、
人類の歴史で存在していたのではないから、
自分たちの力で変革できるという<論理の産物>
である。
・「近代批判」で古い社会に肯定的な議論があり、
「神話時代」に人間らしさの根源を求める哲学者
がいる
↓↑
<だが>
A原始社会は
<現代社会の価値基準で位置づけるのではなく>
<原始社会そのものとして取り扱われるべきだ>
・長所や短所、様々な個性を客観的に見つめる
・戦争に明け暮れ、性差別が著しい、
環境を激しく破壊した原始社会も存在した
・人類の祖先である類人猿の社会も
ユートピアではなかった訳だから
||
B原始社会は実際には著しく多様であり
その多様性の中から次の社会が形作られていった
・ユートピアではなく、また逆に野蛮でもなかった
↑
・モノトーンで描かれるのは、
現代のメガネで見ているから
・あまりに極端なシステムを採用した社会は
生存のための適合性を低下させ、
システムを将来に残すことができなかった
▼〈まとめ〉
原始社会の姿が実態と少し異なる形で描かれた三つの
例は、現代社会を変革していこうという運動に関わる
ものである。即ち、現在のありようは、不可避のもの
ではなく人類の歴史で存在していたのではないから、
自分たちの力で変革できるという論理の産物である。
古い社会に肯定的で、人間らしさの根源を求める所が
あるからだ。
だが、原始社会は現代社会の価値基準で位置づけるの
ではなく、そのものとして客観的に取り扱われるべき
だ。実際には著しく多様で、長所や短所や様々な個性
があり、その中から次の社会が形作られていったので
ある。
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right★補足(+解説)★
☆戦争・女性の地位・環境
☆戦争がない・女性の地位が高い・環境を守る
という(実態とは異なる)原始社会の姿
☆戦争・女性・環境問題が存在する現在のありよう
★原始社会から人類の歴史を通じて何も問題はなく、
現在だけが戦争・女性・環境問題が存在するのだ。
だから自分たちの力で変革できるはずだという考え
が背景にあるから、原始社会は肯定的なものになる
・近代批判=合理主義・進歩主義という近代以降の価
値観を批判し、乗り越えようとすること
・神話時代=人間・家族・社会の在り方を乗り越える
可能性を孕む、有史以前の原始社会
・袋小路=行き止まり・詰まり
・モノトーン=単純で、一本調子なさま

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