恵那峡温泉 (岐阜県)   (恵那IC→)

右後方の霞むのは日本アルプス

 晩秋の日曜日、名神・中央道に乗り、東に向かった。目的地は美濃東部の恵那峡だ。多治見・土岐を過ぎれば、もうそこだった。紅葉した山々のかなたに、更に高くアルプスの山並みも白く見えた。

 恵那峡温泉は、長野県境に近い岐阜県の南東部である恵那峡谷にあり、その美しい景色が魅力の温泉地である。江戸から数えて46番目の宿場町の「大井の宿」があった恵那市には、木曽川の美しい渓谷があってそのほとりに温泉が湧き、3軒の湯宿がある。いずれも独自の源泉を所有していて、風光明媚な眺望を一望できる浴場が自慢なようだ。また、まるで富士山のように白く冠雪した中央アルプスも、季節により見ることができる。

 泉質は、ナトリウム-カルシウム-塩化物泉(弱アルカリ性高張性低温泉)33℃・単純弱放射能冷鉱泉・アルカリ性単純泉(アルカリ性低張性低温泉)27℃,pH9.7など、無色・無臭で、湯は加温・循環濾過・塩素消毒であることが多い。日帰り入浴は、「湯快リゾート」以外いずれも可能である。温泉入浴と遊覧船のセット利用券\1,000(←普通は\2,050)も観光案内所で販売されている(但し、年末正月を除いた12/1-2/28で、船10:00-14:30・湯12:00-16:00)。


 周辺観光としては、遊覧船(\1,250)以外にも、旧中仙道「木曽路」の「馬籠」(小さな宿場町で明治の文豪島崎藤村が生まれ恵那山が一番美しく見えると言われる)や「妻籠」(古い町並がそっくり保存されている)・ワンダーランド・クアリゾート湯舟沢・日本大正村・不知峡などがある。

 食事・温泉・眺望を楽しんだ日帰りの旅も、夕方5時半頃に切り上げ、帰途に着いた。渋滞は予期したほどではなかった。

恵那峡温泉へのドライブ
▼ 京滋バイパス-瀬田東JCT-名神高速-小牧JCT-中央道-
▼ 恵那ICより-高速側道を東(JR恵那駅の北側)-県道を北で10分
小牧JCTより所要40分
▼ 鉄道では、JR名古屋駅-中央線60分-恵那駅-バス15分(駅からシャトルバスあり)。
温泉施設 (湯快リゾート)恵那峡国際ホテル 恵那峡グランドホテル 簡保の宿恵那 串原温泉ささゆりの湯
(恵那峡湯元温泉)(湯快リゾート)恵那峡国際ホテル
【所在】 恵那市大井町2709-399
【電話】 0573-26-0111
【料金】 【入浴】日帰り不可。【宿泊】\7,800-。
【泉質】 ナトリウム-カルシウム-塩化物泉(弱アルカリ性高張性低温泉)33℃。独自の源泉を所有(1990年地下1,000m掘削・動力揚湯200g/分)し、湯量豊富。湯は、加温・循環濾過・塩素消毒で、無色・強い塩味(多成分高濃度)・無臭。
【施設】 恵那峡谷の遊覧船乗場に最も近いダム湖沿いに立地する、一年365日同一料金の宿(100室)。「グランドホテル」のやや北で、バス停「恵那峡」より徒歩1分にある。低料金のために人気があり、平日でも常時ほぼ満室のようだ。山やダム湖が眺められるガラス張り洋風内湯石風呂・ダム湖や遊覧船乗り場を望む開放的な露天石風呂がある。食事は朝夕ともバイキング。P100台(かなり窮屈な感じだ)。
【評価】 ★★★☆☆

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(恵那峡奥戸温泉)恵那峡グランドホテル

【所在】 恵那市大井町2709-77
【電話】 0573-25-5375
【時間】 11:00-21:00。土休前日は11:00-16:00。
【料金】 【入浴】\800。【宿泊】\13,650-。
【泉質】 カルシウム-ナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性高張性温泉)。湯は、加温・循環濾過・塩素消毒で、無色・苦い塩味・無臭。
【施設】 恵那峡谷にあり美しい景色が楽しめる近代的な温泉ホテル(60室)。独自の源泉を所有していて、風光明媚な眺望を一望できる浴場がある。空と山と赤い鉄橋と湖の眺めが抜群である全面ガラス張り内湯展望檜風呂・サウナ・屋根付き展望露天(岩風呂・檜風呂)・貸切露天(長方形の檜風呂・円形の石風呂)・客室展望檜風呂(絶景)などがある。食事処は、眺めの良い畳敷の部屋にテーブルと椅子が置かれている。昼食入浴セットプラン(\2,500)がある。食後のデザート・コーヒーも付いていて、洒落た充実した感じのものである。P60台。
【評価】 ★★★★☆(2009.11)

ロビーより
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露天風呂より
(恵那峡鉱泉)簡保の宿恵那

【所在】 恵那市大井町2709
【電話】 0573-26-4600
【時間】 11:00-22:00。
【料金】 【入浴】\700。木曜は\500。【宿泊】\11,000-。
【泉質】 単純弱放射能冷鉱泉。独自の源泉を所有。湯は、加水・加温・循環濾過・塩素消毒・一部浴槽真湯で、無色・無臭。
【施設】 遊覧船乗場から離れ、全室恵那峡(ダム湖)を眼下に見下ろす高台の緑に抱かれた宿(54室)。ガラス張り洋風内湯石風呂・超音波風呂・打たせ湯・ハーブ湯・ミストサウナ・屋根付き露天岩風呂(峡谷の眺望は全く期待できない)・家族風呂がある。日帰り昼食セットプラン\3,500〜もあり、レストランから恵那峡の一望が楽しめる。P60台。
【評価】 ★★★☆☆(2009.11)
露天風呂 ⇒
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京滋バイパス ⇒ 瀬田東JCT ⇒ 名神高速 ⇒ 小牧JCT ⇒ 中央道 ⇒ 恵那IC ⇒ 高速側道 ⇒ 県道 ⇒ 恵那峡温泉
串原温泉 (岐阜県)   (恵那IC→)
串原温泉ささゆりの湯

【所在】 恵那市串原3135-2
【電話】 0573-52-3131
【時間】 10:00-21:00。10-1月は-20:00。水曜は休み。
【料金】 【入浴】\600。【宿泊】なし。
【泉質】 アルカリ性単純泉(アルカリ性低張性低温泉)27℃,pH9.7。湯は、非加水・加温・循環・消毒で、無色・無味・無臭・サラリ感。
【施設】 愛知県境に近い岐阜県の最南東部である恵那市の南端の旧串原村(人口1,000人)の山頂(標高464m)にある、近隣の山々が眺められる日帰り入浴施設。2002年オープン。ガラス張り大浴場石風呂・薬湯・泡風呂・ジェットバス・サウナ・開放感たっぷりの屋根付き展望露天岩風呂(色鮮やかな四季が映える山峡の絶景)・パノラマテラス(大自然を満喫)・52畳の大広間・レストラン・特産品販売所などがある。ゴルフなども楽しめる。アクセス:中央道-恵那ICより-R257を南-R363を南西-明智鉄道「明智駅」付近-明智川沿い地方道を南-串原中小方面で50分、または瑞浪ICより-R19を南-県道を南東(小里川ダム)-R363を東-明智駅・大正村-明智川沿い地方道を南-串原中小方面で45分、電車ではJR名古屋駅-中央線-恵那駅-明智鉄道-明智駅-タクシー。
【評価】 ★★★☆☆(2009.5)
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