(大峯山)洞川温泉 (奈良県)   (西名阪道-柏原ICまたは郡山IC→R309)

山から見た洞川温泉街

 国道309号線を南東に進み、吉野方面に向かう。手前の下市から街を抜け、ひたすら山の方に登って行く。2時間半ほどで、着いた。緑豊かで時がゆっくりと過ぎていくような所だ。

 洞川(ドロガワ)温泉は、奈良県中部に位置し修験道の聖地である大峯山(山上ケ岳)麓の天川村にある、古くから行者や登山者たちが利用してきた20数軒の由緒ある宿からなる温泉地である。橿原・飛鳥・吉野の南方に位置し、標高820mという高所にありながら、どの宿も提灯を提げ他に例を見ないような風情ある街並みである。また、夏でも最高26℃と涼しくクーラーも不要である。

 温泉は山上川畔より湧出(1,002g/時)する。泉質は、(低張性)弱アルカリ性単純温泉26℃,pH8.2,ラドン含有1.7マッヘ、無色・透明・無味・無臭で、微スベスベ感がある。薄い泉質で、主成分は、ナトリウム16mg・炭酸水素80mg/kg。加温・循環・消毒をしている。日帰り入浴は、問合せをすれば可能のようだ。

 周辺の観光スポットとしては、鍾乳洞・名水湧水群が近くにある。観光協会(TEL:0747-64-0333)に尋ねれば色々とわかるだろう。温泉は村役場の南西にもあり他にも幾つかあるが、冷鉱泉・低温泉でないのは、茶褐色の湯で有名な入之波温泉「山鳩の湯」だけかもしれない。来週はまたそこに行こう。

(大峯山)洞川温泉へのドライブ
▼ 中央環状線-美原北-R309-富田林-御所名柄-R24交差-
▼ 下市口駅-25分(R309)-天川村役場-山上川沿いを北東で
大阪より所要3時間

天川村川合〜洞川の途中

山間の静かな温泉街
▼高速を利用すれば、松原JCT-西名阪道-柏原IC-R165-山麓線-御所名柄-下市-天川-で所要2時間(高速料金片道\900位)、または郡山IC-R24-橿原-R169-高取-大淀-下市-R309-でも所要2時間(高速料金片道\1,300)。また鉄道では近鉄下市口駅-(洞川行き)バス80分-徒歩5分(下市保養センターはバス18分)。
温泉施設 洞川温泉センター あたらしや 旅館 宿 花屋徳兵衛 紀の国屋 甚八 天の川温泉 みずはの湯
秋津荘明水館
洞川温泉 センター

山から見た洞川温泉センター
【所在】 天川村洞川232
【電話】 0747-64-0800
【時間】 11:00-20:00。水曜休(年末年始休)。
【料金】 【入浴】\600。【宿泊】 なし。
【泉質】 弱アルカリ単純泉26℃。湧出1,002g/時。加温・循環・消毒。主成分ナトリウム15mg,カルシウム11mg,炭酸水素68mg,メタケイ酸26mg/kg。PH8.2・ラドン含有1.7マッヘ・極めて薄い泉質。無色・無臭・微スベスベ感。
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露天風呂
【施設】 大峯山に登る行者・登山者・宿泊者たちが利用する、温泉街入口の山上川沿いにある村営の日帰り施設。ガラス張り檜造り内湯・岩造り露天(塀の上より山並みの眺め)がある。サウナはなし。木の香りがする休憩室も良い。P30台位(2007年より有料\100/時、但し温泉利用者は1時間まで無料)。
【評価】 ★★★☆☆旅館の宿泊者の多くもバスで来て利用しているようだ。山間の自然も素晴らしい。
あたらしや 旅館
【所在】 吉野郡天川村洞川215
【電話】 0747-63-0045
【料金】 【入浴】\?。【宿泊】\14,060-。
【食事】 秘伝のたれを使用した絶品のぼたん鍋・会席(鮎の塩焼き・鹿の刺身・山菜・ミニぼたん鍋)・洞川湧水群の名水で作られた名水豆腐(味噌汁・冷奴)・”また旅”酒など。
【泉質】 弱アルカリ単純泉26℃。無色・無臭・ヌルヌル感なし。
【施設】 温泉街中心部の入口に近い所にある、懐かしい感じがする木造和風の宿。洞川温泉の宿屋では一番最初に温泉を引いたという。川縁にあるガラス張り展望内湯タイル風呂(大きな窓から、春は桜の花見・夏は緑・秋は紅葉・冬は雪見の眺め)・小さな内湯と、風呂は2種あり、男女日替わりで入替となっている。P30台。
【評価】 ★★☆☆☆展望風呂からの眺めが良い。
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宿 花屋徳兵衛

「後鬼の湯」がある花屋徳兵衛
【所在】 吉野郡天川村洞川
【電話】 0747-64-0878
【時間】 14:00-?:00。
【料金】 【入浴】\600。【宿泊】\11,550-。
【泉質】 弱アルカリ単純温泉26℃。湯は、加温・循環濾過。無色・無臭。
【施設】 温泉街中心部の「紀の国屋甚八」の隣にあって、同じく昔ながらの佇まいで永い歴史を感じさせる、創業500年(室町時代後期)と洞川一番の老舗の木造和風の宿(7室)。大ガラス窓を大きく開くと露天のような、半分長方形で半分楕円形をした、半露天石造り風呂「後鬼の湯」がある。裏山に面した庭園が眺められ、晩秋は赤い紅葉が最高に美しいようだ。普通の露天はない(洞川では、露天はあっても小さな半露天岩造り風呂が1つで男女入替という所が多いようだ)。食事は、名水豆腐・猪・山菜・川魚・柿の葉寿司・会席など。お土産の葛湯・オカキも美味であった。P20台(龍泉寺または温泉センター)。
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「後鬼の湯」

半露天風呂
【評価】 ★★★☆☆(2006.7)昔は修験者が泊まっていたのかと想像をかき立てられる所だ。
紀の国屋 甚八

紀の国屋 甚八
【所在】 吉野郡天川村洞川222-1
【電話】 0747-64-0309
【時間】 11:00-16:00。
【料金】 【入浴】\600
【宿泊】\10,000-。
【泉質】 弱アルカリ単純泉26℃。無色・無臭・微スベスベ感。
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露天風呂
【施設】 修験者の宿が軒を連ねる温泉街の、中心部に位置する創業300年の老舗(10室)。建物は縁側がある昔ながらの佇まいであり、外観・内部ともに永い歴史を感じさせる。小さな石造り内湯・木造浴室にあって庭園に面した楕円形の石造り半露天風呂(大ガラス窓を全開・風情がある庭の眺め)がある。サウナなどはない。P30台(橋を渡った所にある龍泉寺か温泉センターの駐車場)。食事は、湯豆腐・ぼたん鍋・鴨鍋・会席など。
【評価】 ★★★☆☆(2006.7)歴史が感じられる。
天の川温泉
【所在】 天川村坪内
【電話】 0747-63-0333
【時間】 11:00-20:00。火曜休(年末始休)。
【料金】 【入浴】\600。【宿泊】 なし。
【泉質】 重曹泉(ナトリウム-炭酸水素塩泉)18℃,pH8.4,ラドン含有1.7マッヘ。湧出587g/時。無色・無臭・ヌルヌル感なし。
【効能】 神経痛などの一般的適応症の他、消化器病にも効能。
【施設】 洞川や天川村役場の南西の高所で、天河大弁財天社の近くにある、浴槽や建物にも木をふんだんに使った村営の日帰り入浴施設。脱衣室に空調設備がなく夏暑いのが難点。高野槙造り内湯(ガラス窓より緑の眺め)・屋根付き岩造り露天(景色も楽しめる)がある。アクセスは、R309-天川村役場(川合)-右折し天ノ川沿いを南西。
【評価】 ★★☆☆☆(2007.12)山と川がきれいな所にある。
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天川薬湯センター みずはの湯
【所在】 天川村山西
【電話】 0747-65-0333
【時間】 11:00-20:00。木曜休(年末始休)。
【料金】 【入浴】\600。【宿泊】 なし。
【泉質】 (とうき・生薬配合)薬湯。無色(露天は薄い茶緑色)・無臭・ヌルヌル感なし。
【効能】 一般的適応症の他、しもやけ・荒れ性にも効能。
【施設】 天の川温泉より更に西にある、大自然の緑と清流のせせらぎが心地よい、村営の日帰り施設。周辺には幾つもオートキャンプ場がある。天然温泉ではないが、眺めは非常によい。大ガラス窓で木の香りがする正方形の檜風呂・ジェット泡風呂・ハ−ブサウナ・天の川清流横の岩造り薬湯露天(香りと眺めが良い)がある。休憩室・食堂もあり。アクセスは、天川村役場-右折し天ノ川沿いを南西-天の川温泉-南西(R168大塔阪本方面)、または五条-R168-新天辻トンネル-大塔村坂本-県道を東(天川村方面)。
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【評価】 ★★☆☆☆(2007.12)自然いっぱいで、空気も美味しい。
下市温泉保養センター 秋津荘明水館

【所在】 下市町l邑2189
【電話】 0747-52-2619
【時間】 10:00-20:00。月曜休(祝翌日も休)。
【料金】 【入浴】\500-。【宿泊】休業。
【泉質】 含カルシウム重曹泉(重炭酸土類泉)(冷鉱泉)15℃。加温・循環・消毒。主成分はNa,Ca,Mg,HCO3。無色・無臭で、ツルツル感もない個性のない湯。
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【施設】 天川村方面に向かう国道沿いの、秋野川の辺にある宿泊施設(12室)に付属する日帰り施設。石造り内湯・冷泉(源泉)・サウナ・ジャグジー・石造り露天(眺望△)がある。P30台位。アクセスは、下市口駅より-R309を南-町役場-で5km、鉄道では近鉄下市口駅よりバス18分。
【評価】 ★☆☆☆☆(06.7)綺麗な施設でもなく個性もない。
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