東北旅行3日目、松川・藤七・蒸の湯・後生掛……と、秘湯が多い八幡平を横断する。10年前から行きたいと思っていた所だ。八幡平中腹の白い噴煙が立ち上っているアスピーテライン沿いにある。天候は今ひとつで霧も出ていたが、まあ良しとしよう。写真を撮っては途中下車するので、なかなか先に進まない。
秋田八幡平の温泉は、青森・岩手との県境に近い秋田県北東部の、国立公園内で温泉天国である鹿角に位置する、古くから湯治場として賑わう温泉郷である。標高の高い所(1,100m)にあり冬期休業する宿もあるが、豊かな自然に囲まれた野趣あふれる個性的な温泉ばかりだ。いずれも日帰り入浴OKである。
泉質は、酸性単純硫黄泉・酸性泉・アルカリ単純泉など88-95℃、白濁色で、硫黄臭が快い。皮膚病・高血圧・動脈硬化などに強い効能があり、「馬で来て雪駄で帰る後生掛」などという句もあるほどだ。露天風呂からの眺めは、赤茶けた地肌に白煙が立ち上る荒涼としたもので、いかにも地の果ての秘湯に来たような気分にさせてくれる。
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大沼温泉
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難病も治ると言われる玉川温泉にも立ち寄る。その後、緑の山並みを左右に見ながら、国道を南下し、田沢湖に向かった。
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秋田八幡平の温泉へのドライブ
▼ 東北道-松尾八幡平IC-県道アスピーテライン-
▼ 八幡平頂上-西側中腹-五合目-蒸の湯-後生掛で
松尾八幡平ICより所要1時間。
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▼ 鹿角八幡平ICからでも、R341-アスピーテラインを東で所要1時間(25km)。鉄道では、東京-新幹線-盛岡-JR花輪線-鹿角花輪駅-路線バスなど。
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