赤目温泉 (三重県)   (名阪国道→針IC→R165)

 忍者の里、伊賀に行くことにした。それも中心地である上野ではなく南の名張の方だ。針ICで高速を下り国道を南東に進む。渋滞もなく、ドライブも快適である。2時間弱で到着した。

 赤目温泉は、奈良との県境に近い三重県北西部に位置する、赤目渓谷下流の滝川沿いにある温泉地である。温泉旅館は2軒ある。

 泉質は、単純泉(弱アルカリ性低張性・弱放射能冷鉱泉)など、加温・循環濾過で、無色・無臭(微香臭)・微ツルツル感の特徴がある。ラドン含有率が高く、体が熱っぽく夜も熟睡できるほど効くようだ。高血圧・脳卒中・動脈硬化・胆嚢炎・胆石症・慢性皮膚病・痛風などにも効能がある。日帰り入浴は可である。食事も美味しく、静かで気持ちが落ち着く。


 近江に都があった頃(7世紀)、飛鳥に潜伏していた大海人皇子は、宇陀・室生・名張を通って美濃に至ったと言う。その後、近江京に攻め入り天下を掌握した彼は、飛鳥浄御原で即位し、天武天皇と呼ばれた。世に言う壬申の乱である。当時のそのルートが、ちょうど現在の国道165号線に当たるそうだ。

 湯船に浸かって見る周囲の風景は、そのような歴史のロマンを彷彿させるようであった。

赤目温泉へのドライブ
▼ 西名阪道-天理IC-名阪国道-針IC-R369-県道-
▼ 室生口-R165-赤目口-県道を南へ5分で
大阪より所要1時間40分(針ICより35分)(高速片道\1,300)。
高速を利用しないのであれば、R163-清滝峠-阪奈道-新大宮-R24-天理IC-名阪国道-針IC-R369-県道-室生口-R165-県道-で所要2時間10分。鉄道では近鉄大阪線-赤目口駅-南にタクシーで5〜10分。
温泉施設 湯元 赤目山水園 湯元隠れの湯 対泉閣
湯元 赤目山水園
【所在】 名張市赤目町柏原湯屋谷
【電話】 0595-63-1034
【時間】 9:00-15:00。
【料金】 【入浴】\800。食事は、天ザルコース(冷茶碗蒸・刺身・デザート付\1,500)が、上品かつ良心的で美味で断然良い。昼食入浴セットプランの温泉コース(ミニ会席)\3,800も良い。他にボタン鍋などもある。【宿泊】\15,000-。
【泉質】 単純泉(弱アルカリ性低張性・弱放射能冷鉱泉)。湯は、加温・循環濾過で、無色・無臭。
【効能】 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・打ち身・くじき・痔疾・慢性消化器病・冷え性・疲労回復・痛風・動脈硬化症・高血圧症・慢性胆嚢炎・胆石症・慢性皮膚病など。
【施設】 鬱蒼とした豊かな緑に覆われた渓流沿いの湯宿(22室)。創業1976年で、1万坪の敷地を有する。湯船は、木造内湯・泡風呂・スチームサウナ・打たせ湯・屋根付き岩露天(鬱蒼とした木々の眺め)・貸切\1,500/60分がある。P50台。
【評価】 ★★★☆☆(2003.7)都会の喧騒とは無縁の、しっとりとした落ち着きがある。
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露天風呂
湯元隠れの湯 対泉閣
【所在】 名張市赤目町赤目四十八滝
【電話】 0595-63-3355
【時間】 11:00-16:00。
【料金】 【入浴】\1,050(毎月26日は半額\525)。食事は、伊賀牛網焼\5,000など利用可。【宿泊】\15,000-。
【泉質】 弱放射能泉(冷鉱泉)。湯は、加温・循環濾過で、無色・無臭・ツルツル感の特徴。ラドン含有率が高く、体が熱っぽく夜も熟睡できるほど効く。高血圧・脳卒中・動脈硬化・胆嚢炎・胆石症・痛風などに効能。
【施設】 昔この湯で伊賀流忍者が修行の疲れを癒したと言われる、赤目四十八滝の流れ落ちる入口の滝川渓畔の温泉地にある、創業1925年の宿(43室)。「山水園」より更に奥に位置する(近鉄赤目駅より南に車で10分)。湯船は、内湯(ガラス越しに緑)・サウナ・泡風呂・屋根付岩露天(囲いの上から山の緑の眺め○)・貸切露天\2,100/45分がある。
【評価】 ★★★☆☆
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露天
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